「漫画時代劇ファン」2004年第1号
昨年12月に創刊されたこの雑誌、大いに面白かったんですが、今まで紹介するのをコロッと忘れてました。来週には次号が発売されるので、その前に紹介を。内容的にはオール新作ですが、その多くは原作付き。原作付きは手堅い反面、下手を打つと原作ファンからそっぽを向かれる可能性もありますが、そこはさすがに集英社だけあって作画&アレンジともに手堅い仕上がりになってます。
以下、掲載作品のうち印象に残ったものを。
「銭形平次 捕物控」(シュガー佐藤&野村胡堂)
今さら言うまでもない銭形平次を、石森プロの大番頭シュガー佐藤が漫画化。全く失礼ながらTVの影響か平次ってもう少しおっさんの印象があったのですが、この漫画版ではかなりりりしく描かれていて良い感じ。内容的にも、己の面子にこだわる与力や武家屋敷の傲慢さが描かれていて、ひねりが効いていました。
「隠密剣士」(かわのいちろう)
TVチャンバラドラマの漫画化。私らの世代にとってはほとんど伝説の(DVDボックスは出ましたが、さすがに手を出しにくいもので…)作品が漫画となって甦るのは非常に嬉しいことです。まだまだ物語は始まったばかりですが、痛快なアクションを期待。が、一つだけ注文をつければ、キャラの顔の描写にあまりデフォルメが効いていなくて、人物の見分けが今ひとつ付きにくいのは問題でしょう。主人公は髪型一人だけ違うからいいんですが。
「英雄三国志」(大島やすいち&柴田錬三郎)
柴錬三国志の漫画化。私は原作は読んでいないのですが、読んだ瞬間に、ああこれは柴錬作品だな、とわかるキャラ設定&台詞回し(台詞はほとんど原作のをそのまま使っているのでは?)で、三国志が苦手な私でも興味深く読めそうです。
「必殺!! 闇千家死末帖」(森田信吾&白川晶)
バイオレンスなチャンバラを描かせたら斯界一の森田信吾の新作。原作者がいますが、この作品のための書き下ろしのようです(白川晶って、田中芳樹と組んで本を出している人かな?)。内容的にはタイトル通りの「必殺」ものですが、主人公の沈鬱にすら見えるキャラクター描写がユニーク。朝食に黙々と納豆飯を食べるシーンがなぜか印象に残ります。第一回ということで、まだ作者らしさが十分に発揮されているとは言い難い面もありますが、期待度大。
しかしこの作品、あまりに「必殺」してるので「必殺仕置長屋」みたいに半オフィシャルかと思ったらそうでもないらしく、いいのかな、という気がしないでもありません。
と、ネット上を調べまわっていたらこの「必殺仕置長屋」が時代劇漫画誌で復活するとあったんですが、どこでしょ?
| 固定リンク

コメント