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2004.01.31

「漫画時代劇ファン」2004年第2号(集英社)

 以前紹介した第1号に続き、第2号の紹介を。今月号から久保田千太郎原作・幡地英明画の「新徳川家康 竹千代の秋」が連載開始ですが、個人的に興味のない内容なのでここではスルー。
 しかしこの雑誌、対象は四、五十代なんですね。うーん、言われてみれば確かに作品のラインナップ的にはそういう感じではありますが(特に「銭形平次」と「新徳川家康」)、もう少し欲張ってもいいんじゃないでしょうか。

「英雄三国志」(大島やすいち&柴田錬三郎)
 ついに立ち上がった劉備と、その下に加わった関羽・張飛。劉備の知謀と関張の武勇で快進撃――おお、劉備がメチャメチャ主役っぽい。確かに、柴錬アレンジ抜きでも最初だけ見ると劉備って主人公なんだよなあ…。柴錬アレンジと言えば、確か桃園の誓いも柴錬版では描かれていなかったはず(この漫画版でもなし)。あれも後になって見れば空しいので、オミットしても良いのではないでしょうか。

「隠密剣士」(かわのいちろう)
 第1回はまだ地味な印象がありましたが、今回から走り出した印象。新太郎と伊賀組の対立、甲賀五人衆一番手の脅威、新太郎の戦う理由の提示と伊賀組との和解と、様々な要素を手際よく盛り込み、かつ緊迫感あるアクションシーンを描いており非常にいい感じです。内容的には確かに非常にオールドファッションではありますが、今となってはむしろそれが逆に新鮮に見えてくるところもあり、このまま小気味よい剣術vs忍術の世界を描いて欲しいと思います。

「必殺!! 闇千家死末帖」(森田信吾&白川晶)
 森田イズム超爆発。いくらなんでもこりゃやりすぎだろ、なバイオレンス描写で、朝の通勤電車で読んで鬱になりました。とはいえ、暴力で罪亡き人を苦しめる外道を、それ以上の暴力でもって叩き潰すというバイオレンス劇画の基本フォーマットを、それとは微妙にずれる必殺シリーズのフォーマットとうまく適合させているな、とは思います。また、主人公が自分のところに回ってきた口封じの賄賂を、逆に始末料に使う(そしてそれを黙認する奉行)というシチュエーションは痛快で気に入りました。

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