ダムド・ファイルリスト
本日読了。同名の実話怪談系TVホラーシリーズの小説化ですが、「ダムド~」を担当することになったTV局のスタッフが、番組のネタのために収集した怪談を記録した手記、という微妙にメタな構成となっています。
で、感想ですが…いかにも怪奇現象の再現ドラマ、的な印象というのが正直なところ。ここで特殊メイク使ったシーンが入りますよ~というのが透けて見えてきて、どうにもこうにも。同じネタで「超」怖い話の文法で書けば、結構面白い話だったと思うのですが、過度のディテールや感情描写は実話(っぽい)怪談の敵なんですなあ(もちろん、これは「超」怖い話シリーズの愛読者たる私の感想なので、別の目から見るとまた別の感想になるとは思いますが)。ドラマ版の「新耳袋」のアレっぷりと通じるものがあります。
この本には4話収録されているのですが、その中で最も作者らしく、また最も面白かったのは、釣り好きのオヤジが穴場でうなぎ釣りをしたことから始まる怪異譚「うなぎ」。うなぎにまつわる怪談というと岡本綺堂を思い出しますが、むしろ微妙に内田百聞的な味わいを感じる一編で、作者の得意とする、怖い中にもどこか呑気な空気が作中に漂っていて、楽しく(?)読むことが出来ました。
ちなみに逆にイマイチだったのは後半2話だったのですが、原案となるその回の脚本家は誰かと思ったら…さすがは武上センセー、期待に違わぬナニっぷりでした。
まあ、今週末には本命中の本命たる「「超」怖い話Γ」が出るので(恒例のアズキさんからのDMも届いたことだし)、その前菜ということで。
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