遊行天女 暗夜鬼譚
異常な暑さが続く平安京。女御同士の代理戦争の意味も込めて神泉苑で雨乞い合戦が行われることとなった。片や一条の師である陰陽師・賀茂の権博士、片や密教僧・照覚、二人の勝負は、しかし日照りを呼ぶ妖怪・魃鬼の出現により中断してしまう。一方、夏樹の前には、冥府から逃げ出した魂を連れ戻すため、馬頭鬼のあおえが再び姿を現すのだった。
暗夜鬼譚シリーズ第2弾。分量的な制約のためか、シリーズもののせいか、ストーリー展開的にはいささかあっさりした部分もあるものの、前巻からの伏線を回収しつつ、今後への伏線らしきものが展開されており、ストーリー運びはなかなか達者な印象。中盤にちらっと登場した謎の男の正体がラストで明かされた時はちょっと驚きました。
キャラ立ちの方も、前巻さほど出番のなかった賀茂の権博士の活躍あり、実は一番の萌えキャラだったあおえの暴走ありと快調(一条の書き込みが意外に乏しいという点はありますが…)。夏樹の境遇にも新展開ありで、これから本番というところでしょうか。
それはさておき、第1巻を読んだ時点で一条の正体に気づかなかった僕は伝奇時代オタの看板を下ろすべきかも…_| ̄|○
「遊行天女 暗夜鬼譚」(瀬川貴次 集英社スーパーファンタジー文庫) Amazon bk1
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