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2004.04.07

東京魔人學園符咒封録

 魔人・柳生宗崇の凶刃に倒れた緋勇龍麻の魂は、不思議な鈴の音に導かれて、異界の東京に誘われる。そこで強大な邪気と戦う二人の高校生・矢村俊と水兼伊涼と出逢った龍麻は、彼らの氏神として、邪気…悪口・綺語・貪欲・瞋恚・妄語・偸盗・好色・殺生・両舌・邪見の十の大罪と戦うこととなる。次々と東京を蝕む大罪を封じていく三人だが、やがて彼らの前に現れたのは、数千年にも及ぶ因縁の連鎖だった。

 2000年にワンダースワン用ソフトとして発売されて以来、ほとんど幻の作品と化していたカードゲームソフトがGBAで復活。カードもカラーになった上に大幅に追加されて、かなりのパワーアップされ、より手に入りやすい形で復活したのは喜ばしいことです(ファンにはお馴染みの「トーキョーマジンガクエンフジュホーロク!」のボイスも少しクリアになりつつも相変わらずで懐かしい)。ゲームのルール的には少々手が加わっていますが、基本的なプレイ感覚は変わらず、まずは良いパワーアップ移植と言えましょう。

 しかし伝奇ファン的に注目したいのはそのストーリー。前半は、人の心の負の部分が生み出した陰惨ドロドロの猟奇事件に、高校生たちが悩み傷つきつつも立ち向かっていくという、「魔人」シリーズの定番展開ですが、後半になって十の大罪の正体、そして主人公たちと「敵」との因縁が明かされていく辺りの展開はまさに圧巻で、スケールだけで言ってもシリーズ一。
 ネタ的には、比較的伝奇ものでネタにされてこなかった(?)鈴鹿御前が登場したかと思えば、さらに因縁は天孫降臨・国譲りの際のあるエピソードにまで独自の視点で切り込んでおり、伝奇ものとしてもなかなかのレベル。特に、ラスボスが×××というのは普通出てこない発想で、しかも×××がラスボスとなった理由、そしてラストに明かされる、×××が十の大罪を背負う真の意味に至っては、ただただため息。
 「魔人」シリーズは、個人的には、空振りも多いけれども当たるとホームラン的な印象があるのですが、今作は大ホームランでした。

 「魔人」シリーズを全く知らない方に奨められるか、というと微妙ですが、少しでもシリーズに触れたことのある人なら、GBA本体を買ってでもプレイして損はないですよ、と言わせていただきます。


 …まあ個人的には、ちゃんと予告された発売日通りに発売されたことにまず驚かされたんですが。

「東京魔人學園符咒封録」(マーベラスインタラクティブ ゲームボーイアドバンス用ソフト)

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