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2004.06.03

死闘! 古着屋総兵衛影始末

 元夜盗の鳶沢に対し、徳川家康からに与えられた秘命。それは古着屋として江戸に根を張りつつ、裏で徳川家を護持するという影旗本の任だった。以来、鳶沢の血を引く者は、富沢町の古着屋・大黒屋総兵衛を名乗り、代々影の任務についていた。それから時は流れ元禄十四年、大黒屋縁の者たちが次々と血祭りに挙げられていく。大黒屋の使命に挑戦する謎の一味に、総兵衛は一族を率いて死闘を挑む。


 「古着屋総兵衛影始末」シリーズの第1弾。歴史ファン…というか時代小説ファンにはお馴染みの、家康に命じられた古着屋の元締めとなった鳶沢甚内、その子孫を主人公にした作品であります。
 何と言っても、表の顔を持った、それも個人営業ではなくて巨大商店の従業員全員が幕閣にすら正体を秘められた影の忍びという設定が面白く、勢力で言えば圧倒的に優勢なはずの敵に対し、時にゲリラ戦法で、時に真っ向から激突する大黒屋一党の活躍はなかなか爽快かつスリリング。ノリ的には、「影の軍団」に近いものがあるかもしれません。
 正直なことを言えば、文体的にはあまり好みではないですし、登場人物が多くていささか面食らう点もあるのですが、それでもラストまで一気に楽めましたし、本当の死闘はこれから…というヒキを見れば、続巻も気になるというものです。


「死闘! 古着屋総兵衛影始末」(佐伯泰英 徳間文庫)


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