マイティジャック is going!
「特撮エース」の最新号から待ちに待った熊谷カズヒロの新作、「マイティジャック」のコミカライズがスタート。
私は正直言って「マイティジャック」という作品自体は、実際に見ておらず、雑誌やネットで得られる情報以上のものは知らないので(そういえば子供のころMJ号のプラモデルは作ったなあ…)、原作と比べてどうこう、というのは言えないのですが、独立した作品として見ても合格ラインのだいぶ上を行くものと感じられました。
作中の細かい描写や言葉の使い方は、あまりにも熊谷節、というか「サムライガン」節で、描いている側としては複雑なものがあるのではないかな、と全くもって余計なことも感じつつも、乾いているようで艶めかしい画のラインや、抑制とケレン味が適度に絡み合った台詞廻しはやはり魅力的で、素直にSFスパイアクションドラマの第1話として素直に楽しむことができました。
個人的には(どうもオリジナルらしい)当八郎の過去を巡るエピソードと、それが当のマイティジャック隊長就任につながっていく辺りの描写が男泣かせで大いに気に入りました。
マイティジャックのメンバーが11名もいるのはちょっと多いなあ…というのは確かに感じますが、これはもう原作の時点からの問題ですし、一人一人のキャラクターの詳細はこれから描かれるべきものでしょう(それでも、いかにも利け者という雰囲気がビンビンと伝わってくる天田のキャラクターは実に魅力的に感じました)。この辺りをみると、元のキャラクターをうまくディフォルメして描き出しているものと感じます。
…これは全く個人的な印象ですが、氏の描く画には、不思議な現実感――より格好つけて言えば遙かな未来の世界と、既に滅び去った過去、そして今のこの時代が一枚の画に収まっていても違和感なく受け止められるような味わい――を感じさせられます。作中年代は知らず、製作年代からすれば約35年も昔の「マイティジャック」という作品世界を現代に違和感なく甦らせるには、単にスパイアクションどうこうというのを抜きにしても、氏はまさに適役だったのではないかと感じた次第です。
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