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2004.07.21

LOVERS

 時は唐代。反政府結社「飛刀門」の台頭に脅威を感じた朝廷は、飛刀門撲滅に全力を注いでいた。妓楼の盲目の踊り子・小妹(チャン・ツィイー)が飛刀門の重要人物との情報を得た捕吏の金(金城武)と劉(アンディ・ラウ)は彼女を捕らえるが、二人は飛刀門の本拠を突き止めるため、一計を案じ、金は味方を装って小妹を逃がすと、彼女と行動を共にするのだった。朝廷からの追っ手に苦しめられつつも旅を続ける二人は、やがて互いに惹かれ合うようになるが…

 試写会の券が当たったので、昨日(20日)行ってきました。スタッフは日本でもヒットした大作「HERO」とほぼ同一、キャストも一流揃いと、クオリティは鉄板、これでハズしたらまずいだろう(そのまずいことが往々にしてあるのが映画界ではありますが)と思っていましたが、大丈夫、立派に面白い作品でした。

 ストーリー的には潜入捜査官ものの一種、密命を帯びて敵に接近した捜査官が…というアレですが、話の組立は、終盤のどんでん返しを除けば実はかなりシンプル。それでも全くだれることなく2時間楽しむことが出来たのは、監督の手腕もさることながら、主役3人の熱演があってこそ。
 享楽的で、飄々としつつも熱いものを秘めた金、不敵ですらある鋭さを見せながらも、どこか寂しげな表情を見せる劉と、男性陣2人はまさにはまり役を演じているのですが、何と言っても見事なのはヒロインのチャン・ツィイー。盲目で、踊り子で、武術の達人で、反政府結社の重要人物で、さらに実は…という、文字で書いただけでややこしい役柄を見事に、そして美しく(艶やかな踊り子姿であっても、旅の誇りにまみれた男装であってもそれぞれに美しい!)演じきるその姿には感服しました。いやはや、大した役者です。

 正直、「HERO」のような歴史アクションを期待すると、アレ? という印象を受けるかもしれませんし、個人的にはクライマックスにもう一山二山欲しかった気もしますが、アクションで味付けしたラブストーリーとしてみれば十分すぎるほどのクオリティ。映像的に美しいシーンも多く(というよりほとんど)、一本の映画として大いに楽しめました。
 …まあ、ラストステージの様変わりっぷりは見ていてちょっと突っ込みいれたくなるかもしれませんが、あれはあれで非常に印象的なのでOK。

 あんまりこういう薦め方はしたくないですが、アクション好きな野郎が恋愛もの好きなオナゴを誘って見に行くには絶好の作品だと思いますよ?

 ちなみにこの作品、ヒロインが盲目という設定のせいか、音響にも結構力を入れているように感じました。見に行く際は、音響の良い映画館で見ることを強くお薦めします(その点、昨日の試写会場だった有楽町の丸の内プラゼールは異様に音響が良くてばっちりでした)


「LOVERS」(監督:チャン・イーモウ 配給:ワーナー・ブラザース映画) 公式サイト

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