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2004.10.20

「咲いて孫市」第3巻

 武士の身分を捨てて町火消しとなった孫市の活躍を描く作品の3巻目。設定紹介編とも言うべき1,2巻を経て、いよいよ自由に物語世界を展開させ始めた感があります。

 主人公は火消し、という基本設定さえ押さえれば、あとは様々なタイプのストーリーを展開させることができ、しかも主人公は武士と町人の境界に立つ人間、ということで、ストーリーに適度にひねりを加えることもできる、というのがこの作品の強みというべきものでしょうか。
 この3巻では、孫市のライバルである加賀のエリート大名火消しの登場――そして孫市との対立と共闘――、江戸の町を灰燼と帰さんとする姿なき凶賊ムカデとの対決といった中編エピソードの他、一話完結の単発エピソードもあって、なかなかにバラエティに富んだ構成。
 特にムカデ篇は伝奇的興趣にも富んでおり、この作品でこういう物語も展開できるのだな、と感心した次第です。

 絵的にはもはや完成された域なので、安心して読めるのも大きいですね。

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