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2004.11.25

変身忍者嵐を観ています

 変身忍者嵐はもと血車党の忍者ハヤテだ。血車党はハヤテの父が作った化身忍者を操り日本征服を企む。ハヤテは父の過ちを償い日本の平和のため自ら変身忍者嵐となり血車党と戦うのだ!

 なかなかDVDが出そうにないので(そして出たとしてもまたバカ高いのはわかっているので)「変身忍者嵐」のLDを全巻セットで買ってしまいました。
 お目当ては中盤以降の西洋妖怪編ですが、これまでダイジェストや書籍等でしかこの作品に触れていないこともあり、もちろん最初からきちんと全話観ることにして第1クールくらいまでざっと観たのですが…

 微妙。いや、これは正直に言って微妙です。
 時代伝奇オタ・特オタとして、ブッ飛んだ時代劇やトホホな特撮には慣れていますし、むしろそういう作品は大好物(だったつもり)。何よりも昔の作品(32年前の作品ですぜ!)を今の目で見て語るというのは野暮の極みだとは思うのですが――いやこれはそのナントモ。
 何だか、普通の人が特撮ものに対して抱いているネガティブイメージってこうなんだろうな、と今さらながらに納得していまいました。

 ちなみにこの作品、特撮本などを読むと大抵「仮面ライダーの時代劇版」と評されていて、うーんそれはちょっと乱暴な見方じゃないの? と思ってきましたが、少なくとも序盤は全くもって世の研究家諸氏が正しい。
 いや、原作者が同じとか、主人公も敵も同源の改造人間とかそういう本質的な部分はもちろんなのですが、敵の声納屋悟朗だし! ナレーター中江真司だし!(冒頭の主人公と敵の設定を語るナレーションが主題歌の最後に入るのも一緒) ジャンプの効果音とかも一緒!
 と、あまりにも表層的な部分が一緒なので、見ながら思わずツッコミを入れたくなりました(マジメな・古参の特撮ファンが聞いたら顔をしかめるかもしれませんが)。

 とはいえ、もちろん見るべき点、楽しめる点も数多いわけで、さすがに剣を使った殺陣は今の作品と比べてもほとんど遜色ありませんし、嵐のデザインも今の目で見ても斬新に感じます。特に嵐のマスクは、目の位置と頭のトサカのおかげでえらい頭でっかちに見えるのですが、あれ、くちばしにあたる部分が実はゴーグルで、でっかい目やトサカは兜の頭飾りと考えると、非常に格好良く思えてきます(まあ、あの目に目潰しくらって苦しんでましたからそんなことはないのですが)。
 何よりも、バリバリの時代劇の舞台装置・登場人物の中で、ヒーローと怪人のみ(血車下忍はかろうじてセーフ)特撮ヒーローしている風景というのは、異次元を覗き込んでいるようでなかなかに素敵な気分、その強烈な異物感が、却って異形の者同士の戦いを浮き彫りにしている…というのはホメすぎですか。

 なにはともあれ、時間があったら一話ずつレビューしていくつもりです。ツッコミ満載になるかもしれませんが、笑って見逃していただきたく。

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2004.11.22

講談名作文庫 真田幸村

 やっぱり講談、特に立川文庫は時代小説の源流の一つ、ということで、少しずつ勉強しています。今は、昔々講談社から出ていた講談名作文庫を集めているところですが、今日読んだ「真田幸村」もその一つ。

 内容としては、8割方が大坂の陣での攻防戦。豪傑というより知謀の人のイメージが強い幸村、きっとタイトルは幸村でも十勇士がメインに動くんだろうな…と思っていたら、どうしてどうして、幸村はほとんど単独で大活躍。さすがに「戦国無双」のように一人敵の群れに真っ正面から…というわけではありませんが、一人敵陣深く忍び込み、家康の首を狙うことは二度三度ではきかず。まったく大したSAMURAIっぷりです。
 まあ、それで家康が討ち取られてしまえば歴史が変わってしまいますので、暗殺計画は失敗するのですが、もちろん主人公の策に遺漏があるとするわけにもいかないので、家康の強運・悪運で助かるということになるのですが――物語中で五、六回は運に助けられて命拾いするというのは、ほとんどギャグの域に達していてさすがに如何なものかと思いますが、こんなところで目くじらを立てるのは野暮というものでしょう。

 それにしても、やはりこうしてみると、幸村は歴史上(というより巷説上)の人気人物にふさわしいキャラ立てがされているものだと感心します。
 強大な敵に対し、忠義の念とただ己の全力を尽くすことだけを胸に、立ち向かう。そして、味方側の小人ばらに足を引っ張られなければ歴史上の勝者になっていたかもしれないという点。判官贔屓の日本人の気質にぴったりと合った設定と申せましょう(そしてまた、立川文庫発祥の地の大坂方の人間であること、江戸幕府を開いた家康と張り合ったことも大きいのでしょう)。
 なるほど、講談はもちろんのこと、今の今に至るまで、小説のみならず様々なメディアのエンターテイメントの中で幸村が一貫してヒーロー扱いなのもよくわかるというものです。

 この講談名作文庫、さすがに三十年近く前に出版されたこともあってそれなりに手に入りにくい面もあるのですが、少しずつ集めて紹介していきたいと思っています。

 

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2004.11.20

蝦夷地とアイヌと伝奇と

その1
 コミック版「旋風伝」のタイトルは「武死道(ぶしどう)」とのこと。

 うむむ、微妙なようでいて、考えてみれば「命+紅」(そういえばあれも伝奇と言えないこともない)というタイトルもあったわけで、ヒロモト先生のセンスはあなどれません。
 まあ、「駿河城御前試合」が「シグルイ」になったようなものかなあ。
 何はともあれ、相当カッ飛んだ作品になることは容易に想像がつきますし、原作からして凄まじくヘビーな作品だっただけに、こちらも作品のパワーに負けないよう気合を入れておかなくては。

(しかし見ず知らずの方のblogには平気でトラックバックできても、知り合いのblogにトラックバックするのって何だか照れくさいですね)


その2
 現在、「殺生石」(富樫倫太郎 光文社カッパ・ノベルス)を読んでいるところです。
 最初タイトルを見た時は(作者も富樫先生だし)てっきり平安時代の話と思っていたら、何と舞台は明治初頭の蝦夷地。そこで活躍するのは、九尾の狐を殺生石に封印して生き続ける不死人・今はアイヌからカムイと呼ばれる安倍泰成、和人により家族と仲間を失ったアイヌの若きカップル、土方歳三ら旧幕軍、そして九尾の狐を狙う不死の魔人サン・ジェルマン(その正体は○○○○王)とカリオストロ…と、伝奇者ならば聞いただけでグッとくる設定。

 正直、材料の豪華さに比べて、聊か味付けが淡泊な気がしないでもないですが、もうこれだけインパクトがあるネタが揃えば、それだけでおいしく頂けるというもの。まだ半分くらいまでしか読んでいませんが、先が楽しみです。

 しかし富樫作品であの時代の蝦夷地を描くということは…と思っていたら、予想通りアイヌが受ける悲惨な扱いの描写が延々と続いて、朝っぱらからずーんと堪えましたよ。

 

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2004.11.19

「忍」と書いて「甲賀忍法帖」と読む

 「甲賀忍法帖」の実写映画化であるところの「忍 SHINOBI」の続報3連発。

海外戦略
http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20041119092929/Nikkan_p-et-tp0-041119-0004.html

 …何だか、海外に討って出るというより、逃げ道を探しているように見えてしまうのは私がひねくれているからでしょうか。
 まあこういうこともあるくらいですから、今どき海外からのオファーってのは自慢になるのやら。

 
「忍者は少年時代のあこがれの対象」
http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20041119061208/20041119snp08005.html
 ふーん、忍者はあこがれなんだ(まあ、少年時代の、っつってるけどな)。ヒーローとかは大嫌いなのにね<たぶんこのネタ、当分引っ張ると思う

 
そして問題の写真
http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20041119080505/Sanspo_EN_120041119005.html
 うわ、微妙。何ですか、この髪型は。
 …もっとボロクソに書いてやろうと思ったんですが、キャラクターデザインが山田章博先生ということで、ファンとしては複雑な心境なわけで。
 でもこれだけ見ると忍者ものというより香港の武侠片かと思ってしまうかも…

 
 とまあ、色々と憎まれ口を叩いてますが、実は邦画では一番楽しみにしてるんですよ、オダジョーの映画


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2004.11.18

作品集成更新

 元サイトこのblogで紹介してきた作品のデータを集めた作品集成を更新。

 何だかえらく久しぶりな気がしますが、その理由は、今回の更新から、本の画像を入れることにしたため。
 画像のデータはbk1のものを使用しています。
 Amazonは本画像が使用禁止になってしまいましたが、bk1の方はこの通りなので、ありがたく使用させていただきます。
 うむ、何だかとてもいい感じ。

 ちなみに、これまでデータベースとしてはAmazonの方が断然優れているように思っていたのですが、絶版本についてはbk1の方が詳しいことがわかりました。使い分けしなさい、ってことかな。

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2004.11.17

「サムライチャンプルー」2ndシーズン放送日時決定

「サムライチャンプルー」2ndシーズンは来年1月から開始
http://www.jvcmusic.co.jp/m-serve/tv/samuraichamploo/news.html

 お前らの兄ちゃんは不死身だ!! というわけで(違う)、「サムライチャンプルー」の2ndシーズンが来年1月からスタート。

 …BSフジとCSフジで。
 …しかも、(予想通り)2ndシーズンと言いつつ、放送されなかった残りの18話以降を放送。

 うーん、どういう形であれ全話放送というのは良いことなのでしょうけれども…
 あと、この番組はやっぱり夜中放送がいいですね。あのOPは眠い目こすりながらダラダラ見るのが良い感じだと思います。

 

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ココログの固定リンクの法則を考えてみる

 先日導入してみたBulkfeeds: Similarity SearchAmazon Search、やはり何が出てくるかわからないというのはなかなか…というか非常に面白く、blogを更新する原動力の一つとなっています(うかつな単語を書くととんでもないところにつながったりしてヒヤヒヤしますが)。

 が、やはりココログベーシックでは、固定リンクを自動取得するという芸当ができないので、一度書き込んで固定リンクを確認してから、改めてその固定リンクを含めたJavaScriptを記事に埋め込むという作業が必要で、大した手間ではないとはいえ、やはり少々面倒ではあります。

 で、何とか固定リンクを自動取得する手はないかと色々見てみましたが、JavaScriptのジャの字も知らない私では、スクリプトの改造などは及びもつかない話…

 ここで発想の転換。固定リンクの割り当ての法則ってわからないかな? と思ってやってみたら、かなり簡単でした。
 以下、おそらく以前に誰かやった方もいると思いますが、今月の記事のタイトルと固定リンクの一部を並べて、解説を。

魔の都の二剣士…a
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/post.html
ブクログ作りました! もちろん伝奇で時代なやつ…b
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/post_1.html
コーエー、黒澤明監督の遺稿「鬼」を映画化…c
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/post_2.html
サムライスピリッツ零SPECIAL完全版登場!?…d
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/special.html
公家侍秘録…e
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/post_3.html
PS2「GENJI」のゲーム展開が公開…f
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/ps2genji.html
アニメ 「サムライガン」第05話「天敵」…g
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/05.html
今週の「SAMURAI DEEPER KYO」(週刊少年マガジン第49号)…h
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/samurai_deeper_.html
NEOGEO BATTLE COLISEUMに侍連中いろいろ登場…i
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/neogeo_battle_c.html
Bulkfeeds: Similarity SearchとAmazon Search…j
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/bulkfeeds_simil.html
戌基・獏 平成風絵物語展~大江戸恐竜伝を中心に~…k
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/_.html
今週の「SAMURAI DEEPER KYO」(週刊少年マガジン第49号)…l
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/samurai_deeper__1.html
「新選組!」 第45回「源さん、死す」…m
http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/_45.html

ルール1(a,b,c,e)
「ココログのアドレス/yyyy/mm/post.htm」からスタート。2番目以降は「~/post_1.html」「~/post_2.html」と一つずつ数字が増えていく。

ルール2(d,f,g)
タイトル中に半角英数字が含まれる場合、「ココログのアドレス/yyyy/mm/半角英数字.htm」となる。

ルール3(h,k,m)
タイトル中に半角スペースが含まれる場合は、「_」となり、例えば「ココログのアドレス/yyyy/mm/半角英数字_半角英数字.htm」のようになる。

ルール4(h,i,j)
ただし半角文字の文字数は、タイトルの最初の方から数えて、15文字まで。

ルール5(h,l)
タイトルに(タイトルの最初の方から数えて、15文字まで)全く同じ半角英数字が含まれている場合は、2番目は「~/半角英数字_1.html」となる。以下、一つずつ数字が増えていくはず(しかしlの記事のタイトル間違えてますね)。

 要するに、「タイトルに半角文字が含まれているか否か」「含まれていない場合は、半角を含んだタイトルの記事を除いて、その月何番目に投稿した記事か」がわかれば、あらかじめ固定リンクがわかる、はず。

 上記の法則でいけば、この記事の固定リンクは「http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2004/11/post_15.html」になるはず。
 さて、先読みした固定リンクを含めたSimilarity SearchAmazon Searchがちゃんと動いてくれれば成功なのですが。

 

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正子公也の真田十勇士

 ネット上で「真田十勇士」のことを調べているうちに、正子公也作品不完全リストというサイトに辿り着きました。

 正子公也先生といえば、キノトロープ/水滸伝等で素晴らしい豪傑百八星を描いている、水滸伝ファンにはお馴染みの…というよりも畏敬の念すら抱きたくなるイラストレーター。
 水滸伝の他にも、三国志や、古龍や金庸の武侠小説のイラストなども多く担当されていて、その豪快かつ妖艶なタッチの画風は、そのデザインとしても秀逸な画面設計、そして何よりも、誰を描いたか聞かなくても、一目でそれとわかるキャラクターの把握能力と相まって、一度見たら忘れられない作品を作り出している、私の最も好きなイラストレーターの一人であります。

 で、その正子先生が、あの真田十勇士を描いているというではありませんか!
 正子先生と言えば、上で触れたように中国ネタの作品が多く、すっかりそちらの人、というイメージがあったのですが、正子公也作品不完全リスト様を拝見すれば、コーエーの「信長の野望」シリーズの攻略本・ガイドブック類で日本の武将豪傑等のイラストを描かれているとのこと(そういえば私が初めて正子先生のイラストを見たのは、コーエーの水滸伝のガイドブックだった…)

 そして幸いにもその真田十勇士、ネット上で見ることができるのですよ。株式会社謙信様のサイトのこちら、正子先生のコーナーのギャラリーの、下から2行目左から3列目の作品がそれ。

 …素晴らしい。
 左から、望月六郎、海野六郎、三好伊三、霧隠才蔵、由利鎌之助、三好清海、猿飛佐助、穴山小助、筧十蔵、根津甚八とのことですが、これですよ、これぞ正子節!(特に才蔵と十蔵あたりの構図) と言いたくなってしまうような見事な作品でありました。

 その他の戦国武将たちを描いた作品の数々も実に素晴らしく、胸が躍るを通り越して、苦しくなってきましたよ(本当)。
 正子先生、つまるところは「豪傑」が大好きなんだろうなあ…と感じ入りました。

 その正子先生は、チェン・カイコー監督の大作「プロミス─無極(ムキョク)─」ここの真ん中辺り)で衣装デザインを担当されていたとのこと。
 おかげで水滸伝は長期休載を余儀なくされ、ファンとしてはかなり悶えましたが、まあ正子公也の名が世界に知られるようになると思えば、そして何より大スクリーンで正子作品が立体として見られると思って楽しみに待っている次第です。


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2004.11.16

アドベンチャーゲームを作りました

 ネット上をフラフラしていたらこんなサイトがあったので、早速作ってみました。
 …こんなゲームを。

 アドベンチャーゲームというよりは「いつ・どこで・だれが・なにをした」的なノリなので、深く考えずにやってみると暇つぶしになるかもしれません。

 いや、すまなかったとは思ってるんですが。

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2004.11.15

目白-雑司ヶ谷-護国寺 並びに大森彦七がこと

 今日――いや、もう時間的に昨日になってしまいますが、友だちに誘われて、目白-雑司ヶ谷-護国寺一帯に散歩に行ってきました。
 天気は今ひとつですが、それほど寒くもなく、歩くにはよい環境。時間にすればおよそ4時間、うち1時間は音羽でお茶していたので実際に歩いたのは3時間ばかりでしたが、非常に楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 目白では、畳屋さんで、畳のへりの端切れを使って作ったカード入れ(小銭入れ)を購入。畳のへりということで丈夫そうですし、デザインが豊富、そして何よりも一つ300円というお値段が非常に魅力で、明日から定期入れはこれに決定。

 その後千登世橋と荒川線の線路を越えて、法明寺の鬼子母神様へ。丁度七五三ということで、なかなかの賑わいでありました。ここで本日一のヒットがあったのですがそれは後で。

 それから雑司ヶ谷霊園を通過。こちらは人も少なく、非常に静かで、これはこれで気分良く歩くことができました。特に探さなかったので、竹久夢二のお墓しか見れませんでしたが、今にして思えば小泉八雲と泉鏡花のお墓にはお参りしておくべきだったかな。
 と、ここで「井上源三郎」という銘のお墓を発見。えええええ、と驚きましたが、もちろん別人の方でした。すみません>泉下の井上源三郎様

 そして旧宣教師館を見物。ここで手に入れたのが、「都内文化財公開事業ガイドマップ」という小冊子。今月3日から14日(昨日)まで、東京文化財ウィーク2004というのが開催されていたらしいのですが、それに合わせて作られたらしいこの小冊子、内容の充実度がハンパでない。約80頁オールカラー、23区はおろか島嶼地域までの様々な文化財が網羅されていて、私のような都内ぶらぶら歩きが大好きな人間にとっては非常にありがたい一冊でした。
 都の教育委員会も、こういうベクトルではいい仕事しますネ。

 その後喉が渇いたので喫茶店を求めて歩くこと小一時間――が、住宅街や高速道路脇でそういった店が見つかることもなく、音羽まで出て光文社の近くのロイホでお茶。その後、ずいぶんと暗くなってから大塚先儒墓所(ここは入れませんでしたが)と護国寺を巡って、お開きとなりました。

 私は上にちょっと書いたように、都内をぶらぶら歩き回るのが大好きなのですが、いつも思うのは、都内の史跡…といかないまでも、ちょっと歴史のある旧跡、特に神社仏閣の多さ。住宅街や商店街、あるいは交通量の多い道のすぐ脇に、こうした空間が残っているというのは、なかなかに嬉しく、気分のいいものです。
 今回歩いた地域も、そんな空間でした。もちろん、色々と喪われていくものも多いのではありましょうが、まだまだ歴史というものが形となって残っているのを見ると、少し安心できます。

 
 …と、キレイにまとめてそのまま忘れるところでしたが、鬼子母神様で見つけた本日一番のヒットとは、
本堂にあった一枚の板絵「板絵着色大森彦七図」
 湊川の合戦で活躍した大森彦七が、楠木正成の亡霊に苦しめられたという「太平記」の記述は、非常に伝奇色が強く、私は大好きなのですが、この板絵はその中の一つ、彦七が道すがら背負った美女が、鬼女に変じたというエピソードを描いたもの。そしてこれを描いたのは鳥山石燕
 聞けばこの板絵、石燕の肉筆で唯一現存するものだとか。七五三ということで混雑していてあまり時間がなく(そしてあまりこの絵ばかりに夢中になっていては鬼子母神様に申し訳なく)、あまりじっくりと見ることは出来ませんでしたが、しかし思わぬ(下調べくらいすればいいのに…)出会いに、伝奇者としては非常に嬉しく、得をした気分になったことです。

 

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2004.11.14

「新選組!」 第45回「源さん、死す」

 …いや、あいかわらずupの早い特集ページを見たら、弾丸カキーンの意図はわかりました。
 しかしあのCGはいらんだろう。銃声のあと、「源さんやられた!?」と思わせておいて、一瞬後に顔の前に構えた刀が折れる…という演出だったらよかったと思うのですが。

 いきなり幽霊が出ちゃうのは、目の前の源さんが何なのか気付いてしまった勇と源さんが無言で見つめ合うシーン、そしてその後の「死んだヤツが泣いてどうする」という台詞が非常に良かったので、まあ良しとします。

 あと、周平許さん。

 
 と、不満点を最初に言ってスッキリしたところで、今回の良かった点を。
 まず冒頭の取り乱す土方たちと、それに対して声を荒げる源さん。大人です。

 次は前半、負け戦の中、喜々として敵陣に突撃しかける左之助をはじめとする馬鹿軍団。こういう命のやりとりの場ではしゃぐ豪傑どもは大好きなので(事の是非は置いとけ)、非常に楽しい演出でありました。島田の永倉ひきずり上げシーンもちゃんとありましたし。
 突撃前後、妙に嬉しそうな斎藤も萌え…いや燃え。

 そして、源さんの死に、初めて感情を露わにして敵の群れに飛び込み、斬って斬って斬りまくる斎藤(そして逃げる薩摩軍が錦の御旗を踏みつけていくという黒演出)。ここが一番キました。
 薩摩軍油断しすぎとかツッコミどころはあるのかもしれませんが、「あの斎藤が!」というインパクトと、普段とは全く違う剣の使い方(あそこで殺陣がなってないとツッコミを入れるのは、野暮以前の問題。あれこそ演出ってものでしょう)の滅茶苦茶な暴れ方は、弾丸カキーンでもやもやしたものが、一気に吹き飛んでいくカタルシスのあるシーンでした。
 (あれだけ切れたの、ジャラジをボコボコにして以来じゃないの、と余計なことを言っておきます)

 というわけで、今回もグッときたり(番組の)先行きが不安になったりと盛りだくさんでありました。来週は佐々木先生が、山崎が…史実とわかってもつらいですネ。

 
 最後にこのblogらしいおまけを。
 源さんが戦死した淀堤には、「幕軍戦死者埋葬地」の碑が立てられたのですが、それがだいぶ時代を下った昭和、それも戦後に、駐車場を造るということで撤去されたことがあったとか。
 が、そこにできた飯場に、作業員が居着かない。夜怖ろしくて寝られないと言うんですな。それで不思議に思った現場監督がその飯場に泊まってみたら、夢枕に、だんだら羽織をまとった血まみれの武士が現れて、「元に返せ! 元に返せ!」と叫んだ
 それで、あわてて碑を駐車場の一角に立て直し、慰霊祭を行った、ということがあったのだそうです。

 まあ、別にそれが誰の幽霊だったかはわかりませんし、そもそも実際はだんだら羽織は池田屋事件以降はほとんど着られなかったらしいですが、まあ今日の放送を見た限りでは、源さんなら余裕で出来そうですね。

 

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今週の「SAMURAI DEEPER KYO」(週刊少年マガジン第49号)

 ほたるの爆炎を至近距離で受けたにもかかわらず、無傷の遊庵。その遊庵に右足以外を使った罰ゲームのを要求するほたるだが、遊庵の三連続回し蹴りからの凄まじいまでのラッシュという「三回まわってワン」の前に、一瞬のうちに瀕死の状態に。そして遊庵を止めようとする弟たちに対し、自分は母の仇討ちなどでなく、あくまでも強さを求めて太四老になった、ほたるを弟子にしたのも、強ければ生き残れるということを幼いうちから理解していたからだと語る。その言葉に対し、独りでは得られない強さがあると立ち上がるほたるだが、力のないヤツの台詞には何の説得力もないと、遊庵の一撃がほたるの胸を貫く。

 メチャメチャすぎる「三回まわってワン」にはただ笑うしかない今回。よく考えてみると比較的痛めつけられることの多い(片手なくすわ片目潰されるわ二度ばかり死にかけるわ…)ほたるですが、今回くらいボコボコにされるのも珍しい。そしてラストには心臓ブチ抜きの一撃。まあ、これくらいで死んでいたらこの漫画で活躍なんかできませんが、すでにすっかり忘れ去られている時人の予言なんてものもあるので、ここらで一度死んでおくのもいいかも知れません<無茶言うな
 そういえば意味深に黒猫が戦いを見物していましたが、あれは吹雪の猫…だろうなあ。とすれば、吹雪の目をごまかすためにわざと殺したフリを――という芸当をやるようなヤツではないか、遊庵は。
 いずれにせよ、先が気になるところで次週休載。残念。

 

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本好きPeople

 本好きPeopleに参加しました。要するに本好きの方の、本の感想や書評を載せているblog等を結ぶリンク集なのですが、面白いなあと思うのは、BlogPeopleを利用したものであること。どのblogが最近更新したかが一目でわかるので、巡回するのもとてもラク、従来のWEBリングに比べて、一歩抜きんでいる感もあります。

 blogの便利さ、特長というものは、これまであんまりわからないで使ってきていたのですが、最近横のつながりに目を向けてみたら、なるほど、このように能動的なつながりを作っていくこともできるものなのですね、と今さらながらに感心した次第。

 
 なお、リンクリストの設定の際には、Love Books様の本好きPeople参加サイトのためのBlogPeople Tipsを参考にさせていただきました。いや、やたらと下方向に長いレイアウトって苦手なので、リンクリストにスクロールバーを付ける方法を教えていただいて助かりました。

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「あずみ」、PS2でゲーム化

「あずみ」、PS2でゲーム化
http://www.famitsu.com/game/coming/2004/11/11/104,1100146400,33322,0,0.html

 早速公式サイトを見てみたら、3DCGで描かれたあずみにちょっと吹いた。小山絵って3D化するとこんな感じになるんですね。
 
 なお発売はESP、開発はガーゴイル・メカニクス。開発元は寡聞にして知りませんでしたが、開発実績を見ると、3Dアドベンチャー系が得意なところなんですかね。

 
 しかし、「あずみ」に「爽快感溢れる」って言葉はちょっと似合わない…


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2004.11.13

ほうけ奉行

 昨日、古本で注文していた「ほうけ奉行」(えとう乱星 実業之日本社)が届きました。
 ずっと前から探していた本なのですが、こういうのって見つかる時にはあっけないほど簡単に見つかるものです。
 とりあえずこれで(図書館にあるものも含めて)えとう先生の単行本化されている作品は、全てチェックできるようになった…はず。長年のファンとしては素直に嬉しいです。あとは本の感想をちゃんと書かなくちゃあ。

 

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鎌倉時代の人魚の骨

鎌倉時代の人魚の骨(赤兜
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041112-02153547-jijp-soci.view-001

 あーホントだ。手元の自作年表を見てみたら、1222(貞応元)年4月14日に、「博多の浜に人魚が打ち上げられる」って書いてあった(ただし、元資料失念。「筑前続風土記」あたり?)。

 しかしバチがあたりそうなほど乱雑な展示の仕方ですね。写真だと骨だか何だかよくわかりません。ちなみに、こちらとかこちらのサイト様(後者は音が鳴ります)にはちゃんとした写真が掲載されています。

 というか、手前に写っている女の子の顔がむしろ人魚の木乃伊チック…というのは失礼ですな、やはり。

 

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2004.11.12

腰痛と山田風太郎

 昨日朝起きたら、腰痛になっていました。
 あたかもぎっくり腰のような痛みなのですが、腰を「やっちゃった」覚えなし(当方、学生時代に本屋でバイトしていてぎっくり腰にはよくなっているので、どんな時が「やっちゃった」時なのかはよく知っております)。

 という話を会社でしたら、女の子から「何もしてないのにぎっくり腰なんてまずすぎますよ~。運動しないと」という身も蓋もない正論を浴びせられるという恥辱を被りました。

 
 ところで、「腰」「運動」とくると、「のぬふ」という言葉が浮かんでくる私は、山田風太郎ファンとして正しいのか間違っているのか<人間としては間違いなく間違ってます

 

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12月の伝奇時代劇関連アイテム発売スケジュール

 12月の伝奇時代劇関連アイテム発売スケジュールをアップしました。

 うーん、全体的に漫画の方が元気がありそうな。

 小説の方では、上田秀人先生が光文社では初お目見えするのと(これ、時代小説だよな…?)、梓澤要の「遊部」の文庫化が目を引きます。

 しかし「たまゆら童子」、全1巻となっていましたが連載今月で終わりってこと…?

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2004.11.11

戦国自衛隊1549 記者会見

戦国自衛隊1549 記者会見
http://pc.webnt.jp/hotnews/hot_041109.html

 もう二日前の記事ですが。

 あー、うん、スタッフやキャストのコメントを見ていると微妙微妙。
 僕はミリオタでもないし自衛隊の在り方についても興味ないので、「はあ、頑張って下さい」としか言えない印象。

 もともと「戦国自衛隊」という映画(映画の方ね、あくまでも)は、ある意味「ゴジラ対キングコング」みたいなゲテモノバトル映画という側面も強かったと個人的には思うので、そういう魅力を失わないで欲しいな、と頭の悪い感想を抱いております。

 …あ、監督、ゴジラの監督じゃないですか。しかも「ゴジラvsメガギラス」の…orz

 

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戌基・獏 平成風絵物語展~大江戸恐竜伝を中心に~

戌基・獏 平成風絵物語展~大江戸恐竜伝を中心に~
http://www.maruzen.co.jp/home/tenpo/maruhon.html
http://www.bokenya.jp/contents_odn/free/baku/data/pr_odn.html

 うちの会社の隣のビルには丸善の本店が入っていて、中にはギャラリースペースがあって色々と個展が開かれています。で、いま開催されているのがこの「戌基・獏 平成風絵物語展」。平賀源内+恐竜ということで前々から非常に気になっていた「大江戸恐龍伝」の挿絵を(その他、「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」「シナン」など最近の夢枕作品の装丁なども)担当している木版画家(でよいのかな)の立原戌基氏の個展であります。
 たまたま暇があったので覗いてみたのですが、これがなかなか気持ちの良い時間を過ごすことができました。

 お目当てであった「大江戸恐龍伝」の挿絵も、江戸時代の読本の挿絵的空気を漂わせながら、オウムガイやら恐竜やら、当時の読本に登場すべくもない事物を巧みに描いていて良かったのですが、一番心の琴線に触れたのは花を描いた作品の数々。
 もともと植物好きなこともあり、描き手の如何を問わず、花や植物を描いた作品は好きなのですが――生物でありながら静物である植物の有り様は、現実の(まあそうでないのも山とありますが)の事物の一瞬の有様を切り取って一定の空間の中に留めてみせた絵画と通じるものがあると思うのです――立原氏の作品は、版画のやわらかな色合いと、自然の中の一瞬の静と動を感じさせる描線が相まって、絵の前を去るのが惜しく感じさせるものがありました。

 その後、同じフロアのステーショナリーをひやかしてきたのですが、思わず買ってしまったのがモールスキンの手帳。丁度手帳が欲しかったこともありますが、機能的でいて、デザイン的に静かに自己主張している様が気に入ってしまいました。
 ちなみに買ったのは、ゴッホのグリーンの手帳。…全然静かじゃないですが。

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Bulkfeeds: Similarity SearchとAmazon Search

 以前は「どーせうちのblogなんざニッチと言うもおこがましい既知外blogなんだから、100人中1人見てくれればいいや」という気分だったのですが、最近ちょっと変わってきました。
 「たとえ同じ割合であっても、100人中1人よりは1000人中10人の方がずっといいな…もしかしたら1000人中12人くらいになるかもしれないし」という気持ちに変わってきました。せっかく公開しているんだから、できるだけ多くの人に見てもらえた方が、それはもちろん嬉しいですからね。

 そしてblogと言えばやっぱり横の繋がりでしょう! と、最近よそ様のblogやランキングサイトをあれこれ覗いたりして、このblogと少しでも関係のありそうなところを色々と覗いていたのですが、そんな時に役立ちそうなツールを見つけました。

 それがこのBulkfeeds: Similarity Search。要するに元の記事の中で使われている単語を分析して、他のblogでその単語を使っている記事をリストアップしてくれるというもののようです。つまり類似記事検索。
 いちいち自分で検索かけなくても勝手に探してくれるんだからこりゃええわいと、早速使ってみることにしましたが、弱ったのは今使ってる無印ココログではうまいこと自動では動いてくれないこと。どうにかならないかと色々探してみた結果、こちら、あそびをせんとやうまれけむの記事の通りやってみたら何とかできそうだとわかりました。結構面倒ですが。

 ええい面倒ついででやってしまえ! と、もう一つ見つけた面白いツール、Amazon Searchも試してみることに。
 これは似たようなやり方で、Amazonの本などを探してくれるというもの。こちらも同様にココログでは自動では動いてくれないので、こちら、StarChartLog @cocologの記事を参考にしつつ、やってみることにしました。

 とりあえず、過去4つの記事で使ってみましたが…あ、面倒だけど意外と面白いですね。特に本の検索は、自分でも知らなかったものが出てきたりしてなかなか愉快。
 一手間二手間増えるだけに、どこまで使っていけるかわかりませんが、当分使ってみるつもりです。

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2004.11.10

アニメ 「サムライガン」第06話「血と歌」

 何だか最近「サムライガン」のアニメが段々と面白く見えてきました。頭の中がどうやらブッ壊れちまってるらしいです。

 さて、今回は原作の「ガールフレンドの要塞」と「血と歌」のミックス。原作を既読の方ならすぐわかると思いますが、シーボルトの遺児である巨漢アルキメデスが登場する2つのエピソードをベースとしています。
 で、出来の方はと言えば、かなり楽しめました。これまでの中では一番良くできていたのではないでしょうか。ネット上では「期待はずれ」の声も見受けられますが(そりゃ、こんなちょっといい話を読むと期待過剰にもなりますが…)、これまでがこれまでだっただけに、素直に上出来の部類だと言えるのではないかと思います。

 特に、一つ一つのカットの見せ方がそれなりに趣向を凝らしていた(闇の中で片目だけ光らす市松、Bパート開始直後の画面分割など)のが目を引くとともに、新型砲台相手に猛ダッシュかける市松の動きの描写が出色。と、その反面でアルキメデスが棒立ちでガトリングガン撃つだけだったり、ラストの愁嘆場が長すぎてちょっと…(アルキメデス普通に喋りすぎ)というところもありましたが、プラスとマイナスで言えば、プラスの方が多かったと思います。ED後にワンカット入るのもいい感じ。

 個人的には、もしかしてアルキメデスの歌が別のに差し替えられるor歌無しになるのではないかと心配していただけに、ちゃんと歌が入っていて一安心。おかげで、シューベルトの「ミューズの子」をBGMにボンデージ姿の少女を的にしてガトリング砲を試射という異次元の光景がきちんと再現されていて感心しました。
 ホントにあのシーン、音が付くと異常さがいや増します…このノリでカットオフオヤジも再現してくれないものか(市松のエピソードではありませんが)。

 と、次回予告を見るとかなり微妙な絵面…もしかして今回が頂点だったりするのかorz

 なお、細かいデータ等については、まとめページ(仮)がお薦めです。


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2004.11.09

平安妖異伝

 若き日の藤原道長が、あらゆる楽器に通じ不思議な力を持つ少年楽士・秦真比呂と共に様々な妖異に立ち向かう平安幻想ものの連作短編集。

 舞台は平安、不思議な力を持つ者と常識人がコンビを組んで怪事件を解決…というと、どうしたって「陰陽師」が頭に浮かびますが、この作品の巧みなところは、収録された十編全てが音楽怪談として成立しているところ。
 怪事を引き起こすきっかけや、はたまた怪事そのものが皆、音楽に絡めて描かれるのが実に面白く、さらにそれに立ち向かい、解決する手段もまた音楽、というのがこの作品の優れた独自性と言えましょうか。
 華やかな平安貴族文化を支えた要素の一つである音楽、その音楽にも歴史の陰で栄枯盛衰があり、そしてその流れを、怪異に仮託して描いた作品、とも言えるかもしれません。

 ただ一つ、苦言を呈すれば、主人公の一人である道長の個性があまりはっきりと描かれていないところで、ここのところ、もう少し突き詰めて描けば、さらに面白い作品になっただろうなあと残念に感じます(少なくとも――キツい言い方ですが――文庫版の解説で持ち上げられているほど「いい男」には思えませんでした)。

 この作品、最近続編が発売されたようなので、面白かった点も残念だった点も含めて、果たして如何あいなりましたか読んでみたいと思います。

「平安妖異伝」(平岩弓枝 新潮文庫) Amazon bk1


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逢魔が源内

 江戸に知らぬものとてない天才蘭学者・平賀鳩渓源内。冴え渡る美貌と類い稀なる頭脳を持ち、不遜とすら言える自信過を持つ源内には、しかし、夕刻の一時、誰にも姿を見せず引き籠もるという奇癖があった。源内が憎しみと畏れを抱く「あいつ」とは何者か? そして源内の周囲に現れる菅笠被りの鎧櫃の男とは? 妖人怪人入り乱れる江戸を、源内が行く。

 もはや時代小説家、と言っても過言ではないほどこの分野でここ数年めざましい菊地先生の連作短編集。主人公はタイトル通りあの平賀源内ですが、菊地先生が書く以上、もちろん並みのヒーローであるわけはなく、知勇優れながらも(西洋拳闘術の使い手!)ひねくれ者で自信家、生臭いところも持ち合わせている源内先生のキャラクターは、既存の平賀源内のイメージを活かしつつもその延長線上にある、非常に魅力的な人物となっています。

 と、ここで終わらないのがこの作品、というか菊地先生。平賀源内には、タイトルの由来であり、源内自身が畏れるもう一人の顔があった! というわけで、源内先生、菊地作品ではお馴染みのアレなのがこの作品のさらに面白いところ。
 いわば探偵と犯人が同一人物とでもいうべき状況で、そこにまた菊地時代伝奇の常連の人形遣いが絡んできていよいよ混沌模様。果たして物語がどこに進むのか見当も付かないエピソードも多く、一歩間違えれば構成がとっちらかりそうなところをまとめているのは、これはもう作者の腕だなと素直に思います。

 毎回冒頭に入る菊地先生と担当のやりとりも不思議な味わいがあって、最近の菊地先生の時代小説の中で、個人的に一番好きな作品かもしれません。アンケート最下位なんてご冗談を、シリーズの続編に期待します。

「逢魔が源内」(菊地秀行 角川書店) Amazon bk1


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陰流・闇仕置 夜叉狩り

 松平定信の隠し子であり、父の意を汲んだ刺客人でもある主人公・松平蒼二郎が、市井の仲間たちと共に法で裁けぬ悪を仕置きするシリーズ第3弾。

 前2巻がそうであったように、この巻でも全3話構成で、凶悪な盗賊団に捕らわれた仲間の救出作戦を描いた第1話、シリーズ第1巻から久々登場の相良忍群随一の遣い手との決闘を描いた第2話、自分の弟子を標的とすることを命じられた蒼二郎の刺客行を描いた第3話と、それぞれに趣向の異なるエピソードを収録しています。
 その中でも白眉は、やはり第2話でしょうか。主人公の敗北と、新奥義に目覚めてのリベンジを描いたシチュエーションも燃えますが、何よりもこのエピソードでの敵が操る、真・タイ捨流とも言える格闘剣術の描写が実に面白い。タイ捨流を描いた作品は色々とありますが、この作品のような切り口から描いたものは、少なくとも私は見たことがありません。そしてもちろん、そのアイディアを支えているのが、剣術描写には兼ねてから並々ならぬ冴えを見せる作者の描写力にあることは言うまでもありません。

 が、その一方で、松平定信の刺客人であり、同時に市井の仕置人でもある主人公の設定の二重性が、時として物語のバランスを損ねている面があるのも事実。主人公の立ち位置がどっちつかずで、エピソードによって主人公の依って立つところが異なるのが、聊かすっきりしない読後感につながる(時もある)、とでも言いましょうか。
 もちろんその主人公の立ち位置というのは、作者としてあくまでも計算のうち、というのはよくわかりますし、作品に深みを与える試みとして大いに評価できますが、少なくともこの第3弾では、本筋であるはずの第2話のようなエピソードの方が、かえって他のエピソードから浮いているように思え、その主人公の立ち位置が、今ひとつうまく機能していなかったような印象を受けました。

 短編3話構成ではなく、たまには1巻丸々長編というのも、そろそろ読んでみたいような気がします。

「陰流・闇仕置 夜叉狩り」(牧秀彦 学研M文庫) Amazon bk1


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NEOGEO BATTLE COLISEUMに侍連中いろいろ登場

NEOGEO BATTLE COLISEUMに侍連中いろいろ登場
http://www.snkplaymore.jp/official/nbc/index.html

 NEOGEOのキャラクターが(格闘ゲーム出身を問わず)あれこれ登場してのお祭り格闘ゲーム「NEOGEO BATTLE COLISEUM」。
 NEOGEO初期からプレイしてきたファンのはしくれにして時代伝奇ゲーファンとしては、一度は紹介しようと思いつつ忘れていましたが(どっちだ)、だいぶ登場キャラクター情報もオープンになってきたので、ここいらで触れておきます。

 時代ゲー関連キャラは現在のところ以下の顔ぶれ。

「サムライスピリッツ」シリーズ
覇王丸
ナコルル
アスラ

「月華の剣士」シリーズ

御名方守矢
一条あかり
鷲塚慶一郎

「ワールドヒーローズ」シリーズ
ハンゾウ
フウマ

 最後の二人を時代ゲーキャラと言っていいかは微妙ですが(特にフウマ、現代でサラリーマンしたり道場経営したりヤンキーと喧嘩したりしてたしな)、妥当な顔ぶれではあるように思います。
 特に、この手のお祭りゲーに脇の女性キャラは登場したことあるのに、主役格が登場していなかった月華勢の登場は、地味に嬉しいところです。プロフィールに「特技/得意スポーツ」が新規追加されてますし(あ、「ワールドヒーローズ」のキャラも同じ)。

 この手のお祭り格ゲーにおいては、「何でコイツがいてアイツがいないんだ…」というのはしばしばありますが、「甦りし蒼紅の刃」のキャラがいないことを除けば(「ニンジャマスターズ」は別にいいや)それなりに満足です。あとは背景にどんなキャラが出演しているか期待しておきます。

 まあ、こんなお祭りだからこそ、あの伝説の忍者(注:リンク先は音が出ます)に登場してもらいたかったのですが。あとカーマン・コール<時代ゲーキャラじゃない

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2004.11.08

南條範夫先生没

南條範夫先生(96)没
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20041109k0000m060116000c.html

 本当にもう、今年は一体どういう年なんでしょう。また一人、素晴らしい時代小説家が逝きました。

 残酷ものもさることながら、月影兵庫のような娯楽もの、「わが恋せし淀君」のようなSF・幻想色の強い作品、そして幾多の剣豪ものなど、様々な名作・快作をものされた方でした。

 個人的には何と言っても、残酷ものと剣豪ものの高度なハイブリッドと言うべき名作「駿河城御前試合」(言わずとしれた山口貴由の「シグルイ」の原作)が強く印象に残っています。

 ファッション武士道のような薄気味悪いものが流行る昨今だからこそ、南條先生の作品がもっと読まれるべきなのではないかと思うのですが…

 心からご冥福をお祈りいたします。

 

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今週の「SAMURAI DEEPER KYO」(週刊少年マガジン第49号)

 風圧だけで周囲を破壊する遊庵の蹴撃の前に防戦一方となるほたる。その戦いを見守る輪の中には、太四老の真の実力とケイコクの秘密を探るためと称し辰伶の姿があった。一方、かつての師の教えを思い出したほたるは、炎を封じて相手の隙を見出すべく刀で戦うが、劣勢を覆すには至らない。が、そこで何かを思い出したほたるは、突如として戦闘スタイルを変え、遊庵を追い込んでいく。ほたるが見せた技、それは、辰伶の舞曲の太刀をはじめとした、仲間たちの技の数々だった。自分が目にした技を取り込んで我が物とする無型の型。それこそがケイコクにはないほたるの強さだった。そしてついにほたるの太刀を右手で受け止めてしまう遊庵。そこで血化粧を見せたほたるの巨大な炎が遊庵を包む…

 いきなり弟の様子を見に来ている辰伶がツボ。そして自分の教えた通りに戦うほたるにホロリときてしまう遊庵も。あんたら単なるお人好しですか。面白いです。
 しかしその辰伶の目の前で、ほたるが辰伶の舞曲の太刀を使ってみせるという展開は面白い。できればその後に他のキャラの技を使うより、これで通した方が面白いと思いますが、まあそれは良しとして。とうとう右足以外を使ってしまった遊庵は、この人の性格からしてあっさり引き下がるかな、という気もしますが、考えてみれば「弟たちのために云々…」という前フリがあったので、それはないか。まだまだ心眼も魂喰らいも見せていないので、これからが本番、でしょうなあ。

 それはさておき、ずっと辰伶の名前間違えてたよ…

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2004.11.03

アニメ 「サムライガン」第05話「天敵」

 何だか毎週「サムライガン」(と「KYO」)のことを書いているヤなブログですが、仕方ないでしょ毎週やってるんだから!(逆切れ)

 と、今週の「サムライガン」は、アニメでは初登場となる六号丸捨吉が登場するエピソード。絵的には深夜アニメにしてはかなり頑張っている部類で、特にあちゃーと思うところもなし。なかなか良くできた…というか非常に無難な出来でした(アクションが少なかったからボロが出にくかった…というのは暴言か)。
 演出的には、冒頭や中盤に捨吉がピアノを弾くイメージシーンが挿入されて、おお、なかなか頑張っているなあ、と一瞬思ったのですが、よく考えたらアニメの中では捨吉が何故ピアノを弾いているかの説明が全くなかったので、アニメから見る人はナニが何だかわからなかったでしょうなあ。
 原作ラストで非常に印象深く使われた、蜜の台詞がばっさりカットされていたのもちょっと残念。蜜絡みだと、回想の中という形で二号丸強太が一瞬登場するシーンがなかなかいい感じだっただけに。

 とはいえ、この水準で行ってくれれば結構満足できるのですが、さて…

 と、次回はどうやら南町奉行所がスタッフに参加してくれる様子。時代劇だし、キャラデザが大貫健一という時点でいずれは…と前から思っていましたが、これは期待できそうですな。

 も一つ。2ch有志によるアニメ版まとめサイトが出来ていました。
 非常によくまとまっているサイトで、アニメから見る人にも、原作ファンにも役に立つ作りは素敵だと思います。心から応援します。

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大江戸殺法陣 斬る

 ある事件から国を捨て、江戸に辿り着いた三木兵庫は、ある事件をきっかけに、柴道場の師範代として暮らすようになる。そんなある日、道場主の娘・千草の恋人が、江戸を騒がす通り魔の餌食となって殺害されてしまう。下手人を追う兵庫だが、その前には意外な陰謀が待ち受けていた。

 城駿一郎先生の新シリーズ開幕編。期待通り、相変わらず水準以上に面白い作品で満足。相変わらず主人公は二枚目半だし、悪人は色魔か殺人鬼(かその両方)だし、無闇にサービスシーンはあるし…と、典型的な大衆時代小説なのですが、それでも同クラスから城先生の作品が抜きんでいるいるのは、典型的な題材をそのままで終わらせない、職人技的一ひねりの存在。

 今回の作品、少々ネタバレをしてしまえば、淫奔でMなお姫様のご乱行が事件の背後にありまして、最初は、ああよくある「今吉田御殿」(時代もので今ってのもヘンですが)ネタかなあ…と思っていたらとんでもない。
 実は姫様がそんな風になってしまった背後の事情というものがあり、それが解き明かされていくうちに、加害者であったものが、実は被害者であったという逆転の構図が物語の中に浮かび上がってくるのです。
 そしてさらにそれが、一つの悲恋譚につながっていく様たるや、まったくそうした展開を予想していなかっただけに、大変に驚かされた上に、主人公の怒りに共感することができました。

 失礼な言い方を承知で言えば、城先生の作品は、安心して食べられるのだけれども、ちょっとした隠し味にいつも驚かされる、腕のいい定食屋、という印象があります。歴史小説ファンやマジメな時代小説ファン、常に斬新な作品を求める伝奇者(あと女性の方)にはちょっとお薦めし難いですが、ただ面白い作品を読んでみたいな、という時代小説好きの諸兄には十分お薦めできます。

「大江戸殺法陣 斬る」(城駿一郎 ベスト時代文庫) Amazon bk1


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PS2「GENJI」のゲーム展開が公開

PS2「GENJI」のゲーム展開が公開(ゲーム情報サイトeg)
http://eg.nttpub.co.jp/news/20041101_06.html

 うむ、これだけ見ただけではよくわからん!(身も蓋もない)
 まあ、画面だけ見た限りでは、いまや定番的な気もする3Dアクションアドベンチャーのようですね。

 ボスキャラが妖怪というのは、ゲームとする上でまあ必要なことでしょうし、どんなアレンジがなされて出てくるのか楽しみでもあります。平家物語ゆかりってことで、骸骨ネタは絶対でるな。
 しかし雨宮慶太デザインって、ますます「鬼武者」ね。

 とりあえず、スタッフは源平両方の寺社にお参りは欠かさないようにしていただきたく。いやマジで。

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公家侍秘録

 貧乏公家の日野西家に仕える公家侍・天野守武。普段はお家の家事と内職、お家の姫・薫子の世話に追われる毎日の守武だが、彼には家宝の粟田口久国を守る「刀守り」というもう一つの顔があった。持ち前の正義感(と人の良さ)から次々と難事件に巻き込まれる守武の白刃がうなる。

 ビッグコミックでシリーズ連載されている時代劇シリーズ。江戸時代後期の京の、それも公家の世界を中心に描く佳品であります。

 元々時代ものの中でのお公家さんというのは――その歴史上の立ち位置と等しく――平安時代や建武期を舞台としたものならいざしらず、それより下った時代、特に江戸時代では出番はほとんどなくなってしまうのですが、そんな公家の世界を舞台とした点で、この作品のアドバンテージはかなりのものがあると思います。

 もちろん、単に設定がうまいというだけでなく、キャラクターと物語が面白いのがこの作品。主人公の守武は、文武両道で結構なハンサム、しかも炊事洗濯までこなす好男子なのですが、貧乏なお家を支えるための内職に追われ、しかもがめつくてわがままなお姫様の薫子に振り回されるという二枚目半の役回り。
 そんな守武と薫子、そして薫子の父の日野西の殿様の、おかしなトリオを見ているだけで、何だか楽しい気分になってきます。
 そして物語的には、人情話ありサスペンスあり剣戟ありとバラエティに富んだ内容。主人公が伝来の宝の守役(代々その宝物を守るために公家に使える秘密のお役目)ということもあってか、刀や美術品といった“物”にまつわるエピソードがやや多いように思いますが、きっちりとした考証がベースとなっているようで、そうしたトリビアルな点からも興味をそそります。

 思えば京の町、そして公家の世界というのは、変わっているようで変わらない、変わらないようで変わっている世界。そんなちょっと不思議で美しい世界を、これだけは父祖代々変わらない「守役」という主人公の存在を中心として描いたこのシリーズ、僕はとても気に入っています。

「公家侍秘録」第1~4巻(高瀬理恵 ビッグコミックス) Amazon bk1


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2004.11.01

サムライスピリッツ零SPECIAL完全版登場!?

サムライスピリッツ零SPECIAL完全版登場!?(ぽんしゃぶ弐号様)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~hitokiri/index.html

 「サムライスピリッツ零」のアッパーバージョンである「サムライスピリッツ零SPECIAL」に、そのまたアッパーバージョンの「完全版」が登場するらしい、というお話。

 相変わらずストーリー性は無きに等しいようですが、一枚絵(文?)とはいえエンディングがあるというのはうれしいですね。
 個人的には、黒子がデモに登場すると聞くと、いつ乱入してくるのかハラハラした「真サムライスピリッツ」のことを懐かしく思い出します(このゲームではある条件を満たすと黒子が乱入してくるのですが、あまりにとんでもない性能でまず勝てないという…)。

 ロケテストまでやっていて、画面写真もネット上に掲載されているのですから、近日中に登場することになるとは思うのですが…発売元では「海賊版」呼ばわりされていたりするので不安と言えば不安(しらを切ってるだけだとは思いますけどね)。
 しかし海賊版とはネタとはいえ失礼ですね。

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コーエー、黒澤明監督の遺稿「鬼」を映画化

コーエー、黒澤明監督の遺稿「鬼」を映画化
http://www.dengekionline.com/data/news/2004/10/28/ea6b1c2d972bdb08927c7ae8c91a55ed.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/it/computing/news/20041028org00m300075000c.html

 再来年の話をすると鬼はどうするんでしょうか。
 ん~白石一郎先生の「鷹ノ羽の城」? とか、色々とつっこみを入れたいところはありますが、まずはお手並み拝見。

 というか、毎日の方の「ゲームは、主人公が運命を切り開くことを考慮して、RPGの要素を持たせ、仲間と協力する仕組みにする。また、インターネットを使って遊ぶ仕掛けを考える。」って文章につっこみ甲斐がありすぎてもう。
 普段ゲームをやったことない人が書いたのかなあ…

 しかし最近の黒澤プロの商売って結構不思議ね。

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ブクログ作りました! もちろん伝奇で時代なやつ

 何かblogをより楽しくするネタはないかなあとネット上をフラフラしていたら、ブクログという面白いものを発見しました。
 これはもう、実物を見ていただくのが一番早いと思うのですが、Amazonのデータを使って、自分の好きな本、持ってる本、紹介したい本を並べて(登録して)いくというヴァーチャル本棚というべきサービス。
 楽しいのは、JAVAを使って本の表紙画像がポップアップで見れる点(…やっぱりこれは実物を見てもらわないとわかりにくいかな)。書誌データの羅列よりもずっとずっと、「この本持ってるぜ!」という感じがあって、書痴には楽しい限りです。

 新しい物好きなこともあって、もちろん私も登録してみました。
 私のはこちら。このblog(主水血笑録)のように分量の多い文章ではなく、こちらでは本当は書名をズラズラ並べただけ、書くとしても感想一行にしようと思っていたのですが、「時代伝奇の魅力を絞り尽くす」などと吹いた手前、折角だから簡単な(本当に簡単な)あらすじくらい付けるか! と思ったのが運の尽き。
 それが実はえらい手間だと気付いた時には既に遅く、この時ばかりは自分の凝り性を悔やみました。いや、非常に楽しいですが。

 唯一の悩み、というか悲しいことは、せっかく本の表紙が見れるというのに、私の本棚に並んでいる本は古いものばかりなので表紙画像がないものばかりだという…うわあ勿体ない。

 一日三~五冊くらいのペースで紹介していけたらよいのですが、さて。
 ここをご覧の方も、いかがでしょう? 色々な人の本棚が増えていけば楽しいと思います。

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魔の都の二剣士

 「火星シリーズ」や「レンズマン」、そして何よりも「キャプテン・フューチャー」と、最近復刊では神クラスの活躍を見せる東京創元社ですが、「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズまで復刊してくれるとは本当に嬉しい限りです。

 実は私、ホラー好きでSFが嫌いじゃなく、伝奇既知外なくせに、何故かファンタジーだけは苦手…というかぶっちゃけ好きではないのですが、その数少ない例外がこのシリーズ。
 主人公の二人はヒーローというよりはむしろ「無頼の徒」なのですが、綺麗事抜きで暴れ回るアウトローぶりが気持ちいいですし、そして何よりも物語全体が濃く深く、怪奇色で染め上げられているのが実に嬉しい。
 妖魔や魔道士、時には神々にさえ、持ち前の知恵と度胸で立ち向かい、怪奇な冒険を繰り広げるこの凸凹コンビの活躍が、楽しくてしょうがないのです。

 そういう意味では、やっぱりイラストは旧版の柳柊ニ先生の方が好きだったのですが(今回は表紙のみで口絵も挿絵もないですし…)、末弥純先生描くところのグレイ・マウザーも実に不敵で格好良いですね。

 正直、このシリーズ第1巻はコンビ誕生編といったところで、上に書いたシリーズの特徴はさほど濃くないように思うのですが、それでも十数年ぶりにお馴染みの奴らに出会えたのは嬉しいことです。続刊が楽しみです。

「魔の都の二剣士」(フリッツ・ライバー 創元推理文庫) Amazon bk1

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