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2005.01.30

「ジェノサイド」第1巻

 大坂夏の陣で徳川軍に包囲された大坂城に忽然と現れた美青年。犬塚信乃を名乗るその青年は、秀頼の妻にして家康の孫・千姫を奪って姿を消した。やむを得ない事情から千姫奪還に立ち上がる猿飛佐助ら真田十勇士だが、彼らの住む隠れ里にも、里見八犬士の魔の手が迫っていた…

 劇団☆新感線の座付き作家である中島かずき原作の伝奇時代コミック。サブタイトルに「真田十勇士vs里見八犬士」とあるのが全てを物語っております。考えても普通やらないようなベタなアイディアを、真っ向からエンターテイメントとして描くことで見事に作品として成立させて見せたのは、さすがの一言(「まつろわぬ民」がここでも出てくるのがまた何とも)。
 家康と真田十勇士をつなぐある人物や、真田十勇士が敵の孫である千姫のために戦わざるを得なくなる事情など、コロンブスの卵的な設定のひねり方も巧みで、先が楽しみな作品となっています。

 ただ唯一残念、というか不安なのは、画の方。美少女や美青年の描写はいいのですが、ある意味時代劇の必需品(?)とも言うべき中年や老人の描写が今ひとつに感じられます。もちろん、作品の他の要素に比べて、という程度ではありますが…

 ちなみに掲載誌(漫画アクション)の方では、十勇士が揃わないうちから早くも八犬士の本拠地に突入という展開で、もしかしてまとめに入っているのかと一瞬心配になりましたが、中盤で主人公が敵に捕らわれるのは新感線ではそんなに珍しくないので、まあそういうことになるのかな、と。

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