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2005.01.30

かぶき奉行

 かぶき者ながら日々を空しく過ごす多聞は、ふとしたことがきっかけで、将軍家の狩りを司る殺生奉行の織部家の婿となる。殺生奉行に就任し、持ち前の度胸と剣の腕で次々とトラブル・事件を解決していく多聞だが、うち続く事件の背後には、倒幕を目論む由比正雪の影があった…

 えとう先生の殺生方控三部作の第一作目が、実に十数年ぶりに復活。こちらも久方ぶりに読みましたが、今読んでも全く古びたところを感じない快作でありました。

 物語の構成は、連作短編というべきものですが、背骨として由比正雪による陰謀が存在しているため、物語の本筋がくっきりと通って感じられる一方で、多聞が次々と巻き込まれる事件にバラエティもあって、長編としての性格と短編集としての性格をうまく合わせ持っているものだと感心します。
 正雪の背後に居るのがあの有名人であったり、寛永御前試合が開催されたりと、伝奇ものとしても剣豪ものとしても充実(時代背景的にも登場人物的にも、現在継続中の用心棒・新免小次郎シリーズと重なる点が多いので、そちらのファンもどうぞ)。

 ぜひ、続く「ほうけ奉行」「あばれ奉行」も文庫化していただきたいものです。

 
「かぶき奉行」(えとう乱星 ベスト時代文庫) Amazon bk1

 

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