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2005.05.31

「ジェノサイド」第2巻

ジェノサイド 2 (2)
 真田十勇士vs里見八犬士という非常においしい材料を使いながら、絵に描いたような打ち切りエンドを迎えてしまったコミックの完結巻。
 千姫とその胎内の赤子を利用してまつろわぬ者の王国を造りだそうとする八犬士、千姫を奪還し豊臣家を再興せんとする十勇士、更にこの双方の共倒れを狙う徳川方と、各勢力入り組んでの殲滅戦、いわば各陣営の顔見せが終わった段階で終わってしまうとは…

 それにしても、八犬士の本拠である魔城に乗り込んだ次の週には千姫が助け出されて魔城崩壊、というのを雑誌で見たときには悪い夢見てるのかと思いましたが、あれはやっぱり本当のことだったんだなあ…

 正直なところ、こういう結果となったのは、絵の方に物語のポテンシャルを支える力がなかったため(だけ)と思っていました。
 しかしながらこうして単行本で読み返してみると、むしろ、全体のストーリーの中でどのように個々のバトルを配置し、その中で生き・死んでいくキャラクターたち一人一人のドラマをどのように描いていくかという部分で既にマズっていたんではないかなあ、という気持ちになっています(まあ、キャラ描写についてはこれからやっていくつもりだったのだとは思いますが…)。

 どれほど設定が面白くても、それを活かして読者を離さない物語作りをしなければいけないのだな、と当たり前といえばあまりにも当たり前のことを再確認した(してしまった)次第。


「ジェノサイド」第2巻(小林 拓巳&中島 かずき アクションコミックス) Amazon bk1


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コメント

 もっと斬るべきものがいくつもあるだろうに、とも思うのですが……。
 小林氏の「ヴァージンな関係」がきちんと終わってるだけに何とも残念。成人向けですが主人公よりむしろライバルキャラ(男)が潔くて格好良いのが印象的でした。

 お腹の大きくなった千姫を見て思い出したのがTRPG「クトゥルフの呼び声」の長編シナリオ「ニャルラトテップの仮面」ケニヤ編クライマックス。(邪)神の子を宿した生贄を囲んで儀式を行うとそのお腹を食い破って神の子が生まれるという衝撃的な場面でした。

投稿: Zephyranthes | 2005.06.03 19:22

本文では色々書きましたけれども、打ち切られるほどアレな作品だとは思わなかったんですけどね…まだ序章みたいなものだし、育て方で化けたと思うのです。

漫画以外のメディアで復活しないかなあ…無理ですかね。

投稿: 三田主水 | 2005.06.03 23:57

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