« 「戦国BASARA」続報 | トップページ | 「陰陽寮」完結 »

2005.05.18

「コミック乱ツインズ」六月号

 毎月買っているのにあんまり取り上げる機会がなかった「コミック乱ツインズ」誌(いや、本当に面白いんですよ)。

 今月号は土山しげる&久保田千太郎の「忠臣蔵~内蔵助と安兵衛~」がスタート。作画・原作ともベテランだけに安心して読むことができます。今回はまだまだプロローグですが、さて吉良上野介がどう描かれるか。むしろ赤穂側よりも吉良側の描き方が気になります。…と、来月の予告に載っていないんですが?

 連載二回目の「伊庭征西日記」は、アクションシーンこそ少なめですが、伊庭の、動乱の時代に暮らしながらも普通の青年としての横顔がうまく描き出されていて楽しく読めました。特にうなぎ食べて大喜びしているところ、いきなり作品のタイトルが「幕末の歩き方」とかになったかと思いましたよ。
 しかし興味深いのは、時勢について一言もなく、ただ物見遊山や食事の記録が書かれていたという伊庭の日記。奇しくも同じ号の「天涯の武士~幕臣小栗上野介」でも同じ将軍上洛が描かれていましたが、期せずしてこちらの作品との対比が図られることになったようにも思われます。
 絵はちょっと荒れ気味に見えますが、「イブニング」誌の「影風魔ハヤセ」といい、森田先生ノってますな。

 連載三回目の「武蔵伝」は、相変わらず(もしかしてこのまま終わってしまうんではと心配してしまうほどの)テンションの高さ。あっさり武蔵玄信を倒したと思ったら、柳生羅刹衆なる(なんだか微妙感漂う)怪人たちが登場。話は猛烈にシリアスなはずなんですが、武蔵軍団が妙に愉快な連中ばかりなので、重さはあまり感じられず。特に新免武蔵の、超俗的なようでいて相当世俗的なキャラクターは緩急自在で面白いなあ。
 そしても一つ、石川賢作品にしてはなかなか女性キャラがかわいく描けていると思います。
 しかし柳生天鬼がえらく凶悪な面をしている次のページに「百人遊女」を載せるのは勘弁していただきたい。

 「真田十勇士」は、追いつめられた片桐且元がついに豊臣を見限り、家康が大坂討伐を号令するところまで。且元さん、今まで全く良いところが無く描かれていましたが、自分に残った二つの未練を語るシーンは、無念さがよく伝わってきて大いに同情。
 しかしこの作品、登場人物皆が目に力が入っていてとても印象的なのですが、淀君が怖すぎます。号令発する家康も。
 ちなみに原作全5巻16話中、今回のエピソードは第4巻11話の段階。この調子であれば無事完結までこぎ着けそうですね。
 

 「仕掛人藤枝梅安」は、総集編的部分もあり、梅安の仕掛けもない番外エピソード的な話でしたが、それでも十分楽しいのはさすが(初鰹おいしそう…)。
 しかし長竹刀を使う巨漢剣士で愛洲陰流を修めた柳川藩士って、あまりにも元ネタが露骨ではありますまいか。


 残念なことに今月は「黒田三十六計」はお休みでしたが、それでも十分に楽しめた一冊でありました。

 よろしければお願いします

|

« 「戦国BASARA」続報 | トップページ | 「陰陽寮」完結 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/4173816

この記事へのトラックバック一覧です: 「コミック乱ツインズ」六月号:

« 「戦国BASARA」続報 | トップページ | 「陰陽寮」完結 »