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2005.05.18

「陰陽寮」完結

 富樫倫太郎先生の大河伝奇「陰陽寮」の完結編、「永劫回帰篇」上下が発売されました。
 ざっと斜め読みしたところですが、物語自体は落ち着くべきところにそれなりに落ち着いたように思えます。

 前巻までは「本当にこんなにして大丈夫? というより本当に終わるの?」という不安感もありましたが、まずはここに一つの物語として無事完結を見たことを喜びたいと思います(ちょっとあっさり感も漂うのは、まあ富樫作品の味だから…ということで)。
 面白いのはラストに付された作者のあとがき。伝奇ものに対する作者のスタンス、迷いや熱意、自負が感じられて非常に興味深く読みました。
 何よりも読者としては、富樫先生が物語を途中で投げ出すことなく、作者としての責任を全うして見せたのが嬉しく感じられます(「MUSASHI!」は? ってのは禁句か)

 富樫作品は、ファンにとってはお馴染みですが、それぞれの作品が集まって、一つの大きな年代記とも言うべき世界を構築しているもの。この「陰陽寮」で全てが語られることのなかったエピソード、登場人物の運命も、これからの個々の作品の中で語られていくのでしょう(中には、既に語られてしまったものもありますが)。

 …それにしても「陰陽寮」がスタートしてまだ6年しか経っていなかったんですね。もうずいぶん長いこと続いていたような気がしました。
 まずは富樫先生、お疲れ様でした。

 よろしければお願いします


「陰陽寮 永劫回帰篇」上下 (富樫倫太郎 トクマノベルス) Amazon bk1


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コメント

はじめまして。陰陽寮私も読みました。
随分好意的ですね~(笑)
私も不満が色々ありながらも全巻揃えてしまいましたし、この後外伝が出ることがあれば買ってしまうとは思いますが、この終わり方はちょっと残念というか中途半端な感じが否めません。
伏線に次ぐ伏線で期待だけさせといてそれかいっ!みたいな‥
TBさせて頂きますね。

投稿: ayafk | 2005.06.23 22:32

ayafkさんはじめまして。コメントとトラックバックをどうもありがとうございます。
いや、言われてみれば確かに随分好意的です(笑)
しかしまあ、富樫作品としてみればこの話のまとめ方は、ぶっちゃけ、いつも通りかなあ…ということで。
正直、完結するかどうかも疑わしく思っていましたので…ああ、褒めてない。

投稿: 三田主水 | 2005.06.23 23:26

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