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2005.05.24

今月の「シグルイ」

 単行本になってから感想を書こうと思っている「シグルイ」ですが、今月号は(今月号も)実に素晴らしかったので思わず紹介。
 基本的に、ストーリーはあって無きがごとし。虎眼先生が曖昧になっている間に裏切り者が出て門下生が激減(というか藤木と牛股の二人)、久々に復活した先生超激怒。貴様らも裏切り者に違いないと(散々理不尽に打擲した上で)、藤木と牛股に命を賭した真剣による演武「二輪」を命じる…

 というわけでこの後は延々と二人の演武が描かれる「だけ」なのですが、これがもう、漫画における剣戟表現の極限とも言うべき逸品。「刃と刃の二輪となれい!」との先生の言葉の通り、超高速の剣の舞は、抜き身の刀の持つ恐ろしさと、それと裏腹の美しさを感じさせる、むしろ凄艶という言葉すら似合うような凄まじさ。
 静止している漫画の中の描写であるにもかかわらず、確かにコマとコマの間の動きを感じさせる迫力に、思わず息を詰めてページを繰ったのは――そして演舞が終わった際にホッと一息ついたのは――決して私だけではないと思います。

 また、何かと剣術マシーンに見られがちな藤木ですが、見事に型を決めた後に彼が見せた表情は、彼が決してそれだけの人間ではないことを示していてなかなか感動的でありました。
 …その直前に、下剤飲んでも滅茶苦茶平静な顔をしていただけに特に。

 何はともあれ、虎眼流門弟壊滅編を経て、いよいよ次号からは真の復讐劇が幕を開けるという趣向でしょうか。
 チャンピオンRED来月号では「若先生が全てに答える・山口貴由100問100答」という大盤振る舞い、というよりほとんど危険球な企画も実施されるということで、事故が起きないことを真剣に祈ります。

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