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2005.06.04

「大江戸バーリトゥード」第2巻

大江戸バーリトゥード 2 (2)
 赤穂藩秘伝の起倒流を操る「やわら取り」・堀田玄武が様々な流派の達人たちと対決する大江戸異種格闘技漫画の完結編。この巻ではタイトルにもなっている「大江戸バレトド相撲」が開幕され、格闘技漫画の華たるトーナメント戦が展開されるわけですが…
 何というか、よく言えば破綻無くきれいにまとまった(最初からこの分量で構想されてたんでは?という)、悪く言えばこじんまりとした展開という印象。
 江戸のプロデューサー・平賀源内がバレトド相撲の開催にこぎ着けるまでのエピソードや、かの忠臣蔵の事件が起倒流の奥伝を巡って起こされたものであったという伝奇的ガジェットなどは、なかなか面白いのですが、格闘技ものとしてみると、どうも淡々と始まって淡々と終わってしまったという感が強いのです。

 これはたぶん、一つにはトーナメント戦に登場する選手たちのキャラ立てが今ひとつ(キャラ一人一人のすごさを物語るエピソードが少ない等)だったのと、登場する格闘技に正直さほど新味が感じられなかったというのが原因なのではないかな、と個人的には思うのですが…。特に後者は、折角時代劇なんだから柔術vsムエタイとかやらないで、もっと時代劇でなければできないような戦いが見たかったなあと思った次第です。いや、時代劇にムエタイ出したのはそれはそれで凄いのですが(綾妙(アユタヤ)流というネーミングが秀逸)。
 やはりバレトド相撲という大会形式を取る以上、あんまりブッ飛んだ展開にはしにくかったということかもしれませんが、少々勿体ない作品だったなというのが偽らざる印象です。最終決戦でかつてのライバルたちの技を使うとか、主催者の横暴に、選手や観客が立ち上がるという展開は――お約束ではありますが――バトルものとしてはそれなりだっただけに、なおさらそれを感じました。

 それにしても「素性不明の選手は主人公の決勝戦の相手」「主人公の後見的立場の達人は準決勝辺りでの←の相手に倒される」「ライバルっぽく登場した選手は案外早い段階で決着がついたりする」ってのはトーナメントものの定番なのだな、と今更ながら感じたり。


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