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2005.07.26

正に大団円 「隠密剣士 完結編」

 「漫画時代劇ファン」誌の盛夏超特大号が発売されました。今年の3月号で残念ながら休刊となった同誌ですが、事実上の最終号であるこの超特大号でもって、看板作品の一つであった「隠密剣士」がめでたく完結の運びとなりました。まずは欣快の至りです。

 風摩一族との秘宝争奪戦もいよいよクライマックス、3月号のラストで、見た者の精神を一瞬にして破壊する鬼瞳坊の瞳術にかかってしまった隠密剣士・秋草新太郎の運命は!? 北条一族の残した秘宝の正体とは!? そして最強の敵・十代目風摩小太郎との決着は!? と全編これまさに見所、アクションのつるべ打ち状態で大満足。待たされ続けた甲斐があったというものです。
 新太郎がいささか強くなりすぎた感もないではないですが、この作品の、シンプルながら相変わらず迫力あるアクション描写の前には、そんなことはささいなことにすら思えます。

 新太郎と小太郎との頂上決戦も、前のエピソードである「甲賀五忍衆の章」のラスボス甲賀竜四郎との決戦が、「技」と「技」との対決とすれば、こちらはまさに「技」と「力」、「柔」と「剛」の真っ向勝負。一発でもくらえば即死級の小太郎の猛撃に、如何に新太郎が立ち向かうか!? というところは是非自分の目で確かめていただきたいと思います。そして、その後に待つ、驚愕の展開にも。
 そして、共に重い宿業を背負った二人の死闘の果てに待つ結末は、正に大団円と言うべきもの。特に、復讐の悪鬼として描かれていた小太郎の心の底にあったものが、新太郎との戦いを経て初めて露わにされるシーンは感動的でありました。

 そんなわけで、時代活劇として実に正しく面白かったこの「隠密剣士」もこれにて一巻の終わり。とはいえ、いくらでも続きの描ける終わり方であり、またどこかで続編が描かれることを、心の底から期待している次第です。


 …と、蛇足を一つ。この超特大号、3月号で告知された際には、「必殺!! 闇千家死末帖」の特別編が掲載される旨予告があったのですが、影も形もなし。一挙五本掲載とあった「伝説日本チャンバラ狂」も、一本のみ(これはこれで思わずビデオ屋に走りたくなってしまう好編だったのですが)。
 色々と事情はあるのでしょうが、「隠密剣士」の満足度が高かっただけに、こうした予告との相違は非常に残念でありました。

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