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2005.08.01

和風ファンタジーの復権はなるか 「天外魔境 ZIRIA」復活

 今日も今日とて周回遅れのネタを得々としてネタにする似非ニュースサイトモードですよ。
 さて、今回のお題は、マイクロソフトの次世代ゲーム機XBOX360でのリリースが発表された「天外魔境 ZIRIA 遥かなるジパング」。最近になって突如復活した「天外魔境II MANJIMARU」と、今年発売された「天外魔境III NAMIDA」に先立つシリーズ第一作のリメイクです。

 ゲーム屋店員の戯言様に紹介されているように、こちらで商品説明会の際のデモ動画を見ることができますが、まあ見た目はきょうびのゲームという印象で、PCエンジンで発売された「天外魔境 ZIRIA」をプレイした身としては隔世の感がありますが、これまで幻となっていたシリーズ第一作が復活するのは実にめでたいことです。

 この天外魔境シリーズ、あくまでも室町時代の日本風の異世界を舞台にしたファンタジーであって、うちで普段扱っている時代伝奇ものとは少々異なるものではあるのですが、シリーズの主人公たちが火の一族(ヒの一族!)出身であったり、井光の民が登場したりと、伝奇的ネタのアレンジの仕方がなかなかに巧みで、伝奇時代ものゲームがほとんど存在しなかった当時では、なかなかユニークかつ印象的な存在でありました。
 そしてゲーム以上に伝奇ファンとして忘れてはならないのは、角川スニーカー文庫から全3巻で発売された小説版。原作ゲームの設定を使いつつも、それを再構成し直し、独立した小説として読んでも面白い、和風ファンタジーとして成立させた名作でありました。特にジライアたち火の勇者と、宿敵・大門教の面々が、元々はまつろわぬ民として同根のものであったという設定(これはその後「天外魔境II」でも同様のものが見られますが)とそこから生じるドラマは、良質のファンタジーノベルとしての味わいが横溢しておりました。
 どうせリメイクするのであれば、是非この小説版の内容も盛り込んだものとなって欲しい…というのが心からの願いです。

 さて、この天外魔境シリーズ。いきなり言ってしまいますが、商品価値として見た場合、かなりマズいところにあるのかな、というのが現在の状況。上に述べたリメイク版II、そして新作であるIIIが、正直に言ってこれまで長きに渡ってシリーズを支えてきたファンと、これからファンになったかもしれない新しい層を残念ながら満足させるものではなかった(婉曲的表現)ため、天外魔境シリーズの神通力(要するにキラータイトルとしてのパワー)は相当低いところに来てしまっている印象があります。
 このリメイク版が名作和風ファンタジーシリーズの復権の第一歩となることを期待しております。


 おまけ。に比べるとちょっと男前になっているジライア…でもツナデはツナデで安心というかなんというか。

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