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2005.08.29

今日は二本立て 「闇を斬る 直心影流竜尾の舞い」&「新選組隊外記 無名の剣」

 今日は二本立てですよ(理由は何となく察してください)。
 お題は、小説「闇を斬る 直心影流竜尾の舞い」と漫画「新選組隊外記 無名の剣」であります。

闇を斬る―直心影流竜尾の舞い
 まず一冊目は、おそらくこれがデビュー作かな? の荒崎一海氏の剣豪アクション「闇を斬る 直心影流竜尾の舞い」。主人公は、さる事情から新妻とともに主家を出奔した青年剣士・鷹森真九郎。ある晩、何者かの襲撃を受けていた大店・和泉屋宗右衛門の主人を救った真九郎は、それが縁で宗右衛門の用心棒を務めることになるが、襲撃は幾度となく繰り返され…という内容です。
 展開的には、襲撃-撃退-捜査-襲撃…の繰り返しに終始しているのですが、それでもそれなりに面白く読めてしまうのは、描写が丁寧になされているのと、何よりも主人公の生真面目なキャラクターに好感が持てるからでしょう。
 また、中盤で主人公が複数の剣客相手に血闘を行った後、その後始末の様がきっちりと書かれているのが目を引きました。結構この辺りが流されている作品も多いですからね。
 シリーズ化されるようなので、次巻も読んでみようかと思っています。

 そして二冊目は、「コミック時代活劇」に連載されていた「新選組隊外記 無名の剣」。沖田・土方に匹敵する腕を持ちながらも人を斬れぬ青年・間源之介を狂言回しに、芹沢暗殺から土方の戦死まで、新選組の興亡を描いた作品となっています。
 正直に言って、絵的には相当微妙なものがあるのですが、源之介の背負う重い過去には説得力がありますし、相手の突きを、刀を抜いた後の自分の鞘で受けるというとんでもない技はなかなか面白く感じられました。
 ちなみに私はネットで調べてみるまで知らなかったのですが、この作品の主人公、氏の代表作である現代版「必殺」というべき「闇狩人」の主人公の先祖らしく、なるほど、芹沢や伊東の凄まじく因果応報な最期は、「必殺」的であるなあと、変なところで感心した次第。


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