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2005.10.03

バディものとしての馬の骨 「秘太刀馬の骨」第5話

 遂に全6話完結したTVドラマ版「秘太刀馬の骨」(原作本はこちら)、ビデオに撮っていてようやく見ることが出来たので、まずは第5回から。

 第5回「最後の一人」は、タイトル通り矢野道場の高弟最後の一人、北爪平九郎との対決。名家の出ながらも、家は兄が継ぎ、自分は次男坊として剣術で身を立てようとしていた矢先、兄が亡くなってやむなく家を継いだ平九郎は、明朗なようでいてどこか鬱屈したものを抱えた人物として描かれています。
 と、次男坊で剣術に没頭、明朗なようでいて鬱屈した人物と言えば、主人公たる銀次郎もまさに同様の人物でありました。。そんなわけで、銀次郎と平九郎との対決は、極端な言い方をすれば鏡像同士の戦いとも言えるもの。そんな二人の対決は、終わってみればノーサイド、仕合が終わった後の平九郎の表情が印象的でした。

 が、このまま爽やかなままで終わらないのがこの物語。秘太刀探しも落着(?)し、用済みとなった銀次郎は叔父である小出帯刀に狙われ、帯刀の子を連れた多喜と逃避行(それにしても内野聖陽は、また終盤に赤子を連れた女性を連れて逃げるのか…)。と、そこに現れたのは帯刀の配下の刺客・赤松織衛なのですがこれがまた絵に描いたような怪剣士! で素晴らしい。そして赤松にボロボロにされた銀次郎は半十郎の元に逃げ込みますが、半十郎もここで男気を見せる。
 と、ここでようやく「そうかこの作品、バディものとしても成立させることができたんだな…」と気づいた私。原作では結局厭な奴のまま消えてしまった銀次郎ですが、銀次郎が主人公であるこのドラマ版では、半十郎との絆が描かれていて、これはこれでお茶の間時代劇としては正しい姿かと思います。

 第6回の感想については、しばしお待ちを。

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