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2005.11.08

「SAMURAI SPIRITS」 石川賢+サムライスピリッツ=?


 部屋を片づけていたら出てきた一冊。そういえばまだ紹介していなかったな、と今日採り上げることにしました。あの石川賢先生が、SNKのドル箱時代劇格闘ゲーム「サムライスピリッツ」を漫画化した作品なのですが…

 邪神アンブロジァの力を得た天草四郎を倒すため、善神アニスレイザに選ばれた七人の侍=聖剣士(覇王丸、ナコルル、ガルフォード…と列挙しようとして気づきました。この漫画、味方側のキャラが10人います。アニメ版の設定が中途半端に混入したか?)が、魔界と化した島原に向かう、というのがストーリー。
 このアニスレイザと七人の聖剣士という設定、ゲームオフィシャルでは見ることができず、1994年に放映されたTVスペシャル「サムライスピリッツ 破天降魔の章」のみに見られる設定(これもSNKチェックを通ってるんだからオフィシャルと言えなくもないですが、その伝でいくと藤堂竜白は刑事というのもオフィシャルになってしまうので、やはりこれはアニメオリジナルでしょう)。アニスレイザとは、大地に宿る善の精神集合体で、暗黒神アンブロジァ(これはゲームにも登場しますが)をかつて封印したという存在ですが、この遙かな過去より時空を超えて続く善と悪との死闘というモチーフ、「魔界転生」「魔空八犬伝」etc.と石川先生の作品ではしばしば見られるもの。
 そして何よりも、その「魔界転生」で天草四郎を壮絶にビジュアル化してみせた石川賢だけに、この漫画が始まったときはかなり期待した記憶があるのですが…

 まあ、あんまり面白くなかったんですね、実際のところ。原作に登場するキャラクターを全員登場させようとしたためか、脇に回った連中が本当にほんのわずかしか出番がなく、これだったらキャラを絞った方が良いのに…というのが正直な印象でした(まあ、色々と難しい事情があったのでしょう)。
 また、原作(この場合はアニメ)の設定を遵守したのも、むしろ枷になったのでは…という気もします。キャラ取捨選択しまくり、原作設定にほとんど関係なしのある意味伝説の「餓狼伝説 戦慄の魔王街」を見ると余計にそう思います。

 とはいえ、この作品も立派な石川賢作品。覇王丸はいつもの石川賢主人公な言動だし、ガルフォードは石川作品に時々出てくるキザでクールキャラの言動だし(おまけにオリジナル忍法で「忍法羅王爆裂」なんて虚無りそうな技を使うし)、天草妖法なる術を操る魔道忍群というオリジナル敵キャラは出るし、や島原城はアンブロジァと一体化して内臓ウネウネになるしと、いつものケン・イシカワ節も濃厚なので、

 …と、今頃になって気づきました。この作品の舞台、1637年でした(原作の舞台は1788年)。ううむ、何というかやはりすごい。


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