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2005.12.24

「コミック戦国マガジン」第3号 ギャグの布陣が強烈無比

 「コミック戦国マガジン」第3号が発売されました。今回は表紙が「新 鬼武者 DAWN OF DREAMS」で、パッと見、ゲーム雑誌と間違えそうですが、ターゲットにしている層を考えれば、それもまあアリなのかもしれず…というのは言い過ぎかな。
 しかし今回もなかなか充実のラインナップで楽しむことができました。
 以下、印象に残った作品を。

「天使の恩寵 細川ガラシャ物語」島崎譲
 関ヶ原の戦の際に自害せんとした細川ガラシャが、死を目前として忠臣に語る少女時代の思い出を描いた作品。正直なところ、オチは途中で読めるのですが、島崎氏の絵柄が少女漫画チックなストーリーと相まって悪くない味わいでした。

戦国ギャグの陣!!
 ギャグ漫画家七人による短編ギャグ集なのですが…その顔ぶれが凄い↓
ほりのぶゆき/風間やんわり/安田弘之/川島よしお石黒正数/末弘/丘咲賢作
何というか、作者名を見ているだけで唖然とするような面子ですが(特に丘咲賢作)、どの作品も、皆自分の持ち味を存分に発揮した作品揃い。
 その中でも特に面白かったのは、時代劇と特撮というお得意ネタで攻めてきたほりのぶゆき「恐竜城光芒記」、信長をアレするだけで「信長公記」が大変なことになってしまった川島よしお「マドモアゼル信長」、そして一方的に坂本竜馬をライバル視する長宗我部家の迷走ぶりと史上稀に見るイヤな戦いとなった長篠の戦などを描いた丘咲賢作「スーパー武将列伝 天下布ぶ」でしょうか。
 それにしても、どの作品でも信長のキャラは大体近しいものがあるのですが、家康のキャラは各人で全く違っていて、意外な驚きがありましたよ(特に末弘氏の家康はヤバすぎる)。

「新 鬼武者 TWILIGHT OF DESIRE」(矢口岳)
 今回で最終回。全体を通してみれば可もなく不可もなく、そつなくまとめた作品という印象ですがクライマックスで明かされる幻魔化した豊臣秀次の心中は、なかなか皮肉な味わいが効いていて感心しました。
 何故鬼武者になれるのかなど、天海にまつわる謎については作中では明かされないのですが、それはゲームをプレイしてね、ということで、まあ仕方のないことなのでしょう。

「西地立雲」ゆづか正成
 第1号で好短編「乱風半蔵」を描いていたゆづか氏の作品。名将立花宗茂(とはまたシブいところを…)の少年時代を描いた作品で、少年の成長ものとしてはかなりベタな路線ではあるのですが、一本気な主人公とちょっとひねくれたヒロインのキャラクター造形が面白く、微笑ましくも爽やかな読後感がある作品となっておりました。

 というところで今回もなかなか面白かった「コミック戦国マガジン」ですが、ここで一区切りということか、次号はリニューアルして来年発売予定ということで、次号予告ページはなし。連載途中の作品はあるし、大丈夫だとは思いますが、少しでも早い復活を期待します。


「コミック戦国マガジン」第3号(コミックフラッパー2月号増刊 メディアファクトリー)


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