« 「蘭学剣法 影町奉行所疾風組」 敵は天保の妖怪 | トップページ | 2006年1月の伝奇時代劇関連アイテム発売スケジュール »

2005.12.18

「魔界武芸帖サムライスピリッツ」 シリーズファンにとっては面白い作品


 ムック一つ満足に出版されない今では何だか想像しがたいことですが、一時期の「サムライスピリッツ」関連の出版物はバブルと評してもいいくらいの分量で、コミカライズも結構な種類が出ていたものでした。今日とりあげるこの作品も、その一つ。十年以上前に週刊少年サンデー増刊号(増刊と言いつつ毎月発行されていた、いわば月刊少年サンデー。「スプリガン」や「鬼切丸」を連載していた雑誌…だったかな)で短期集中連載された作品です。

 作画は週刊少年サンデーで昔「デビデビ」などを連載していた三好雄己氏(最近お見かけしませんが…)、原作は「8マンインフィニティ」や「闇のイージス」、そして私の大好きな「ARMS」「D-LIVE!!」などの原作を担当されている七月鏡一氏ということで、それなりに力のある方が担当しているためか、ゲームの漫画化にどうしてもつきまとう一種の違和感(技を出すたびにいちいち技名を叫ぶとか。まあ、ゲームの漫画化でなくてもこれはあるわけですが)や短期連載により駆け足な点はあるにせよ、なかなか面白い作品になっています。

 物語としては、ゲーム一作目のビフォアストーリー(というのがラスト近くにわかる)で、覇王丸・ナコルル・服部半蔵・シャルロットの面子が、アンブロジァ復活を目論む魔人たちに戦いを挑むというもの。
 面白いのは、この作品のオリジナルキャラクターとして、ゲームでは幻庵の家族以外登場していない(よな?)不知火一族の面々や、その不知火党を束ねる魔人・不知火魔道、実は復活した由比正雪などが登場するところで、オリジナルながら元ゲームの世界観に沿ったキャラクターに仕上がっていて、シリーズの外伝としてシリーズファンにとっては面白い作品になっていると思います(逆に、シリーズを知らない方が読むと、主人公側のキャラ描写が薄いように思われるでしょうが…)

 というわけで部屋を片づけていたら出てきた「サムライスピリッツ」ものを紹介シリーズ第二弾(第一弾はこちら)。「サムライスピリッツ」ものはあと何作かあるので、またそのうち書きます。


 ちなみに、色々と調べていたら、七月鏡一氏はデビュー直後に「陰陽剣士」なる、伝奇時代コミックの原作を執筆されていたとか。どちらかというと現代を舞台にしたアクションものの印象が強い氏ですが、時代伝奇への志向もお持ちであったとは、興味深いことです。
 残念ながらこの作品は現在に至るまで漫画化されていないようですが、いつか完成した作品を読んでみたい…という気持ちは強く感じます。


「魔界武芸帖サムライスピリッツ」(三好雄己&七月鏡一 少年サンデーコミックススペシャル) Amazon


関連記事
 「SAMURAI SPIRITS」 石川賢+サムライスピリッツ=?

|

« 「蘭学剣法 影町奉行所疾風組」 敵は天保の妖怪 | トップページ | 2006年1月の伝奇時代劇関連アイテム発売スケジュール »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/7677371

この記事へのトラックバック一覧です: 「魔界武芸帖サムライスピリッツ」 シリーズファンにとっては面白い作品:

« 「蘭学剣法 影町奉行所疾風組」 敵は天保の妖怪 | トップページ | 2006年1月の伝奇時代劇関連アイテム発売スケジュール »