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2005.12.02

今週の「SAMURAI DEEPER KYO」 そして強くなれる理由

 ついに京四郎の刃の前に地に伏した狂だが、四聖天と紅虎はなおもあきらめず、狂の復活を信じる。その頃、生死の境を彷徨う狂は、少年時代の姿になって先代紅の王の前にいた。甘い言葉の裏側で狂を滅ぼそうとする先代だが、そこに村正の魂が現れ、先代を阻む。村正、四聖天、紅虎、幸村、これまで死合った者たち、そしてゆや…戦いの中で得た絆と、自分を信じる者の声が力を与え、再び狂は立ち上がるのだった。

 ものすごい勢いで狂復活。早っ。そしてやっぱり「精神世界で誰かに出会ってパワーアップ」のパターンでした。
 でも初代紅の王にはこないだ会ったばかりだから、一体誰に会うんだろうと思っていたら、村正…ごめん、ガチで存在忘れてました。

 しかし今週のハイライトは、京四郎に対しアキラが、人と人の絆が人を強くすると語るシーン(その手に強く握られているのが紅虎との友情の太刀というのがまた…)、そしてその言葉をなぞるかのように、狂が仲間や強敵たちとの絆を思い出すシーンでしょう。
 ベタと言えばこれほどベタな展開はありませんが、熱血少年漫画としては実に正しい展開。思えばこれまで壬生編で描かれてきたアキラの、紅虎の、ほたるの、サスケの戦いは、描き方はそれぞれ違えど、皆、己の実力を遙かに上回る敵に対し、他者と出会い触れ合うことにより心の強さを得て成長した彼らが勝利を収めるというものでありました(真面目な話、梵や幸村がいまいち地味な役回りなのは、既に彼らが成長しきった人物だからではないかと思っている次第)。
 もしかして連載当初に狂が本当にどうしようもないDQNで俺サマ主人公だったのも計算の上だったんじゃ…というのはさすがにネタですが、一番完璧(という設定)だった狂がこの終盤で成長を見せるというのも面白いことです。

 が、実際問題として気合いで致命傷をカバーするには、少年漫画であっても無理があるわけで、たとえ京四郎に勝ってもこの後は…って、本当の体に戻ればいいのか。便利だな、おい。
 ヘタすると新年早々完結しかねないのがちょっと寂しいところです。

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