« 「SUN-山田浅右衛門-」 心優しき斬首人の物語 | トップページ | 「海賊奉行」 武芸者、南支那海に翔る »

2005.12.13

今週の「Y十M」 命の長槍 朱柄の橋

 今週の「Y十M」は、十兵衛・お鳥vs平賀孫兵衛・具足丈之進の変則タッグマッチ(?)。一人でも厄介な七本槍だというのに、もう一人・孫兵衛が登場、しかも孫兵衛は以前般若侠に軽くあしらわれたことを根に持っている、いわば因縁の再戦といったところであります。

 それにしても…長いですね、孫兵衛の朱柄の長槍。原作によれば孫兵衛の槍の長さは三間。一間が約約1.818メートルですから、その三倍で約5.45メートルということになります。
 これは長柄と呼ばれて実際に戦場で使われていた槍の長さであって、孫兵衛の槍が特別に長すぎるというわけではありませんが、このタイプの槍は通常、戦場で一面に並べていわゆる槍衾を作って使用するもの。孫兵衛のようにブンブン振り回し、ましてや東慶寺で見せたように何人もの犠牲者を串刺しにして宙に放るなどと言うのはまさしく魔人の業としか言いようがありません。

 それはさておき、伸ばした槍の穂先が堀を挟んだ向こうの塀を擦りながら般若侠に向かって疾走するという、馬鹿馬鹿しいくらい格好良いアクションで迫る孫兵衛ですが、般若侠相手にいたぶりにかかるという致命的な失策を犯したのがケチのつきはじめ。丈之進の犬・地丸との連係攻撃で駕籠の一つを貫いたのもつかの間、般若侠の膝に槍を押さえつけられ、動きを封じ込められてしまいます。
 そしてそこでお鳥さんの出番、これも特訓の一つ、竹の橋渡りの成果を生かして槍の上を駆け抜け(この時、走りざまに十兵衛が差し出した刀を抜いていく描写が見事!)、素晴らしく気合いの入った表情で孫兵衛に肉薄しますが…
 孫兵衛は己の槍を途中で切り落とすという意外の挙に出たところで以下次号。

 実はこの後、お鳥さんの口から素晴らしく格好良い名言が飛び出すので、今週そこまで読めるかな、と期待しましたが、お楽しみはもう少し先まで取っておきましょう。
 って、次回は年明け!? 長い、先は長すぎるよ…


 ちなみに今回、孫兵衛の槍術描写を再チェックするために単行本第1巻を読み返したんですが、第4話で千姫様が七本槍の秘術について語るシーンでの一眼房のポーズがかなり笑撃的なのに気づいて一人爆笑しました。これからの一眼房の一挙手一投足に釘付けになりそうです。

|

« 「SUN-山田浅右衛門-」 心優しき斬首人の物語 | トップページ | 「海賊奉行」 武芸者、南支那海に翔る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/7593551

この記事へのトラックバック一覧です: 今週の「Y十M」 命の長槍 朱柄の橋:

« 「SUN-山田浅右衛門-」 心優しき斬首人の物語 | トップページ | 「海賊奉行」 武芸者、南支那海に翔る »