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2006.01.11

今週の「Y十M」 先生、頑張りすぎです

 途中まで渡った槍の橋を斬られるも、十兵衛のフォローで宙に舞い、孫兵衛を斬ることに成功したお鳥。丈之進の犬・天丸の攻撃を躱した十兵衛は、あくまでも堀の女たちに一人一人七本槍を討たせるために、丈之進をあえて見逃すのだった。加藤屋敷に戻った丈之進は腹いせに孫兵衛らの死体を運んだ駕籠かきたちを斬ろうとするが、そこに般若侠から孫兵衛の槍が投ぜられる。その柄には「蛇の目は五つ」と書かれた紙が巻かれていたのだった。

 新年第一回なのですが、いきなり十兵衛先生それはないでしょうな展開。いや、丈之進を見逃したことではなく、お鳥さんの名場面を奪ってしまったこと。
 原作では、宙に舞ったお鳥さんが「おまえは、おまえのいのちを斬った!」と言葉のリズムの心地よいいかにも山風調の名台詞と共に孫兵衛をばらりずんと斬るのですが、こちらでは十兵衛がその台詞を言ってしまうのが何とも興ざめ(しかも「槍」と書いて「いのち」とルビをふっているので、一瞬「お前はお前の槍を自ら斬った」と当たり前の台詞に書き換えられたかと驚きましたよ)。

 …と、ちょっとエキサイトしたのですが、冷静に読み返してみると、原作を知らない人の目で見れば、十兵衛のフォローは小技が利いていて面白いし、説得力も原作よりもこっちの方が上かなあ、とも思わないでもなく。

 それはさておき、必死に堀をガリガリする天丸は、丈之進の心情と重なるようでなかなか良い演出だったと素直に思いました。

 次号から新章に突入、やられっぱなしだった七本槍もえげつない反撃にでるわけですが…いよいよ青年誌の本領発揮か!?


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