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2006.02.14

「怪~ayakashi~」天守物語 序ノ幕 美しき隠れ神の姫

 深夜のアニメ枠で怪談・幻想譚を描こうというユニークな試みである「怪~ayakashi~」、今月初めまで全四回で「四谷怪談」を放送しましたが、この10日からは泉鏡花の「天守物語」が放送されます。
 「四谷怪談」は全話ビデオに撮ったもののまだ見ていないので(いずれきちんと見て感想書きます。ものがものだけにいい加減なもの書けないので(汗))、順番が前後してしまいますが、「天守物語」第一回の感想を。

 「天守物語」と言えば、白鷺城の妖しの女城主・富姫と若侍・図書之助の奇妙な恋の物語。主人公カップルをはじめとして、様々な登場人物…というか妖魔の登場するこの作品を、どのように調理してみせるのか、気になっていましたが、第一回を見た限りでは、鏡花してないなあ…というのが正直なところ。
 姫をはじめとして、城に巣くう妖魔たちのビジュアルはなかなか良く描きだせていたと思うのですが、冒頭に登場した山賊たちのキャラクターや、彼らが城の住人たちに貪り食われるシーンは、正直言って蛇足なのでは…と思わざるを得ませんでした。

 とはいえ、鷹を探して城に近づいてきた図書之助と、彼に興味を持って現れた姫(天守からホイホイ出てくるのはいかがなものかと思いますが)が会話を交わすシーンは、無感情に見える姫の中に恋情が芽生えていく様が見て取れるようで、なかなかにいい感じでありました。
 …というかここまでくると姫は別人ですが、それもそのはず、本作の中では姫をはじめとする白鷺城の住人は、かつて人界に入り交じった神の裔「隠れ神」と呼ばれる存在。人の肉を喰らわねば命を保てず、そして人に恋したときその命を失うという存在――何だか終盤の展開が見えてきたような気がしますが、さて。

 第一回ではまだ図書之助は天守には向かわず、城の周辺で鷹を探しているのみ。果たして彼が天守に足を踏み入れたとき物語はどう動きますやら。上記の隠れ神の設定の他、姫の過去らしきものや図書之助の(人間の)恋人の存在など、様々に改変された箇所があり、それがどのように作用するか、色々な意味で興味がわきます。
 …まあ、どんな展開になろうと原作のラストを考えれば全く心配ないわけですが。ちゃんとこちらの方にも天守に獅子頭はありましたし。

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