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2006.03.08

今週の「Y十M」と第3巻

 久々の「Y十M 柳生忍法帖」、前回がアレなヒキだったのでどうなったかと思えば、元は優男が今は骨と皮だけになって吉田御殿の外に捨てられた哀れな花婿一人、という場面からスタート。果たして一体どんな目にあったかと思えば、それはもう見開きで何だかホラーな絵になってしまうような目にあったらしく、いや恐ろしいことです。
 そして現れる第二、第三の犠牲者。松平伊豆守や柳生宗矩の懸念をよそに、更にまた犠牲者が…というところで、またアレなシーンで今週はおしまい。というかあのハシラの文句はなんじゃ(ぶっちゃけ、ちゃんと意味はあるんですけどね)。

 また話はあまり進んでいませんが、今回をしっかり描いておかないとこの先の展開につながってこないので、まずは仕方のないことでしょう。にしても、考えれば考えるほど、わかりやすくもいやぁな陰謀ではありますな。
 そして今回初登場は松平伊豆守信綱。時代劇ではお馴染みのキャラクターですが、どうも怜悧な能吏の印象が強い人物だったので、もっと触れれば切れるようなビジュアルかと勝手に思っていましたが、見るからに食えない狸オヤジという感じで実によろしい。


 そしてまた、久々の本誌掲載と同時に単行本第三巻も発売。十兵衛先生の特訓から、凶賊般若組の跳梁開始まで…ということは前話まで掲載ということで、単行本を買った人がすぐ本誌を読んでも大丈夫という心配り。
 内容については、既に本誌掲載時に採り上げてきたので詳しくは触れませんが、やはり単行本では印刷が鮮明になっており、画の細かな陰影が綺麗に浮き彫りになっているのが実に有り難いところです。ナイトシーンの多い作品だけに嬉しいところでありますし――ここだけの話、特訓シーンの堀の乙女たちのボディラインが、実にその、何だ、美しく描かれているので(言葉選んだ)感心しましたよ。

 ちなみに帯の文句は「ご覚悟あそばせ、鬼畜ども」「天才剣士・柳生十兵衛に率いられた美女七人、超人的強さの悪鬼七人を惨死せしめんとす!!」という、何というか陳腐ギリギリ寸止めの味わいですが、これはこれでなかなか面白いと思いました。
 バジの「愛する人よ、死に候え」のような、全編通しでビシッとはまるキャッチフレーズがないのはちょっと残念ですが(「因果応報奉らん」はかなり良かったんですけどね)、次の巻でどんな文句で来るか、という楽しみはありますね。

 あと、お鳥さんに目が行っていて単行本になってようやく気づきましたが、お笛の髪型が変わっていたのですね。こちらの方がずんとよろしい。


「Y十M 柳生忍法帖」第3巻(せがわまさき&山田風太郎 講談社ヤンマガKC) Amazon bk1


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