« 「怪~ayakashi~ 化猫」序の幕 ポップでカラフルな凄玉 | トップページ | 八犬伝特集その十の三 「聖八犬伝 巻之三 対牛楼の仇討」 »

2006.03.15

今週の「Y十M」と今月の「武蔵伝」

 3週連続掲載の第2週目。
 囚われの身となり肉の地獄に引き込まれた男に声を上げさせる般若面の女の真意は、その声をカムフラージュとしてこの場がどこか男に教え、外部に知らしめんとするものでありました。文字通り体を張った策でありましたが、そこに――

 床下から司馬一眼房。

 これは、およそ床下から出てきたら一二を争うくらいイヤな奴だと思うが、どうか。

 それはさておき、哀れ男もろとも真の地獄に落とされた般若面の女。ああ、この世には神も仏もないものか? いや、神も仏もいなくても、柳生十兵衛はいると信じたいところですが、その十兵衛先生は何処へ?
 そしてまた今夜も凶賊の贄にされんとする新婚の男女が。男の方は、怪力の廉助をもってしても手こずる巨躯とのことですが――さて。あれ、半裸にされて転がされてるのは誰?


 と、週刊連載の漫画の感想ばかり書くのも気が引けるので、も一つおまけといっては失礼ながら、今月の「武蔵伝」の感想をば。
 最近「コミック乱ツインズ」を買っていないので(読んではいるのですが)、感想は単行本2巻が出るまで、と思っていましたが、いや最近の「武蔵伝」の展開は実に面白い。

 死んだはずの佐々木小次郎が登場したと思えば、武蔵たちを江戸に呼び寄せた天海こそが実は――という展開に驚くまもなく、実は今まで登場した全ての武蔵が偽物だったというどんでん返し。偽物がいれば当然本物も…というわけで、登場しましたは、その身にまとった妖気という点で、山田風太郎の「魔界転生」(石川賢の「魔界転生」とはちょっと違う気がス)を彷彿とさせる真の武蔵!

 というのが前回までの展開だったのですが、今月はさらに新免武蔵の口から驚くべき武蔵の真実が語られることに。詳しくは触れませんが、なるほど、武蔵ほどのプライドの高さであればこうするであろうという、一種のトリックには唸らされました。
 そして更にその武蔵のプライドの高さが、意外な逆転の狼煙となる展開にもまた興奮。その一方で、石川漫画といえばやっぱり爆発と崩壊でしょ、と言わんばかりにどっさりと積み上げられた火薬に今まさに火が! というところで次回の展開にも超期待。

 正直、いつ終わってもおかしくない展開ではありますが、御大が魔界とか虚無などに頼らずとも(いや、もちろんそっち系も大好物ですが)、これだけ見事な伝奇ものを見せてくれるだけで私は満足ですよ。


関連記事
 今週のY十M
 「武蔵伝 異説剣豪伝奇」 石川賢流チャンバラアクション全開

|

« 「怪~ayakashi~ 化猫」序の幕 ポップでカラフルな凄玉 | トップページ | 八犬伝特集その十の三 「聖八犬伝 巻之三 対牛楼の仇討」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13655/9093656

この記事へのトラックバック一覧です: 今週の「Y十M」と今月の「武蔵伝」:

« 「怪~ayakashi~ 化猫」序の幕 ポップでカラフルな凄玉 | トップページ | 八犬伝特集その十の三 「聖八犬伝 巻之三 対牛楼の仇討」 »