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2006.05.13

「楓の剣! 2 ぬえの鳴く夜」 女剣士再びのお目見え


 シリーズ第一作が本年初頭に発表されたと思ったら、早くも第二作が登場の「楓の剣!」、好評のようで何よりであります。今回は、楓と弥比古のコンビが、人を斬った後に自分も自害する辻斬り続発の謎を追うことになります。

 主役二人は相変わらずのWツンデレバカップルぶりで、日頃「憎い! バカップルが憎い!」と血の涙を流している小生(信じませぬよう)にとっては何ともアレですが、これはこれで慣れればなかなか微笑ましいもの。

 今回は、その二人の前に、超美形の上に剣の達人という柳生家当主・柳生但馬守俊由とその妹・美鶴の兄妹が登場、当然のことながら二人の間に波風が…と思いきや案外そうでもなかったりしますが(チッ)、主人公たちに輪をかけてエキセントリックなキャラの登場で俄然賑やかになった本作。
 前作では主役を食う活躍を見せた主役二人の幼なじみで不思議な力を持つ和菓子屋の若旦那・嘉一と、彼に仕えるおしゃまな女の子と見せて実は…の羽瑠の二人ももちろん健在で、それぞれの扱いがこなれてきたこともあり、キャラの面ではなかなかの充実ぶりです。

タイトルに登場する鵺が今一つ出番が少なかったり(まあ、内外に複雑な顔を持つある人物を暗示する存在として描かれているのだとは思いますが)、敵がオールマイティーすぎてどうなのかしら、という点はありますが、これは個人の趣味の問題でしょう。内容的には、アクションとそれ以外の場面の緩急の付け方がしっかりしていることもあり、最初から最後まで退屈することなく一気に読むことができました。
 特に、ラスト近くでタイトルとなっている「楓の剣」が、作中の人物の言葉として使われるシーンは、かなりの盛り上がり方で、これはなかなかうまい使い方だな、と感心いたしました。

 相変わらず主役コンビの言動が武家の子女のものと思えませんとか、イラストでのキャラの髪型がアリエナス(特に柳生の殿)など、普段この手のことには気にしない私でも気になるような点はありますが、これはこういうもの、と割り切るのが正しいのでしょう。
 細かなところは気にせず肩の力を抜いて楽しめる、数少ない時代伝奇ライトノベルとして、このシリーズに期待しているところです。


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