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2006.06.11

7月の時代伝奇アイテム発売スケジュール

   7月の伝奇時代劇関連アイテム発売スケジュールを更新しました。右のサイドバーからも見ることができます。

 7月の文庫小説はなかなか充実のラインナップ。文庫書き下ろしでは、荒崎一海の「闇を斬る」シリーズの最新作、えとう乱星の「裏小路しぐれ傘」続編が登場。単行本の文庫化では、山本周五郎賞効果か? の宇月原晴明「黎明に叛くもの」、菊地秀行の幽剣抄最終巻「妻の背中の男」、岡本綺堂怪談コレクションの第三弾「鷲」が発売されます。特に文庫化作品は、どれも名品揃いなので、これまで読んでいなかったという方は、ぜひ。
 …と、ここで思わぬ作品が復刊、かつてハヤカワ文庫から出ていた宮本昌孝の「旗本花咲男」がベスト時代文庫から復活。いや、まさかこの作品がこういう形で復活するとは…まだ作者がファンタジーや時代劇ものっぽい当時の作品ゆえ、今のノリを期待するとアレですが、何にせよ復活は嬉しいことです。ついでにどこかで「長嶋十勇士」を収録してくれないかしら。

 そして、中公文庫と並んで古典怪談ファンには目が離せない存在である角川ソフィア文庫から「桃山人夜話~絵本百物語~」が文庫化。同時発売は「改訂版雨月物語」と…来た! 志村有弘編の怪談集「新編 日本五大怪談」。本当に志村先生は何を出してくるか予想もつかないぜ…
 また、時代ものオンリーでも伝奇ものというわけでもないのですが、種村季弘先生の「江戸東京《奇想》徘徊記」が文庫化。東京歩きのエッセイ集ですが、タイトルの《奇想》が物語る通り、その中で語られるのは、江戸と東京にまつわる奇譚の数々。下手な伝奇小説よりも遙かに面白い、刺激的な一冊です。

 漫画の方では「SAMRAI DEEPER KYO」の最終巻が発売。サービス精神旺盛な作者だけに、書き足しページに期待しましょう。そしてその一方で懐かしの名作 「るろうに剣心」の完全版が刊行開始。見かけで敬遠していると勿体ないほどの良作なので、未読の方はこの機会に触れていただけると私も嬉しいです。気が早いですが、最終巻には単行本未収録の短編も収録されるかな?

 ゲームの方では「戦国BASARA2」が登場。どこまで格好良いバカに徹することができるか、期待しましょう。
 そしてDVDでは、異色の深夜番組として注目を集めた古典怪談アニメ「怪~ayakashi~」がソフト化。映像感覚の斬新さと、コミカルなようでいてヘビーな人間ドラマで好評だった「化猫」はもちろんですが、ホラーファンには「四谷怪談」もおすすめですよ。


 ホラーと言えば、時代ものとは全く関係ありませんが、夏は怪談話のかき入れ時。あれよあれよという間に今やブランド化した感すらある「「超」怖い話」の最新巻を初めとして、毎年毎年「今回で終わり」と作者(と読者)が思いつつ続く、平谷美樹「百物語」の五冊目など、今年もファンにはたまらん季節となりそうです。
 …が、上記の「「超」怖」を含めて、平山夢明先生の実話怪談本が三冊も発売(予定)なのは、色々な意味で心配ですよ。


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