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2006.06.15

今週の「影風魔ハヤセ」とおまけ

 これまで幾度か紹介してきた森田信吾の戦国忍者アクション「影風魔ハヤセ」ですが、いよいよ「イブニング」誌次号で最終回を迎えることとなりました。つまり「イブニング」最新号が最終回一話前ということになるのですが…そこで大変な展開が。

 信長と光秀という、正使では死すべき二人が生き延びたところから始まった本作、終盤はハヤセら影風魔の力を得た信長が、最新火器の力で秀吉軍を圧倒、さらに光秀とも合流するという架空戦記めいた展開(しかしそれでいて史実との整合性は損なっていないというのが素晴らしい)で、ここで歴史は変わるのか…と思ったところで急展開。
 家康の言と、己自身の野望により信長に反旗を翻した光秀が、真の本能寺ともいうべき戦場で遂に信長を打倒。その一方で、宿敵の忍者・山王を倒したハヤセが遂に秀吉を追い詰めてその首を取り、いよいよもってこの先の展開が読めなくなったところで、今度はハヤセが家康の陣を襲い…というのが前回までのあらすじ。

 打倒信長の忍者連合最後の一人、若き天才忍者・服部半蔵正重を、実に森田作品らしい剣技で打ち破ったハヤセは、家康を拉し去り、何処かへ連れて行きますが、そこに待っていたのは死んだはずの秀吉。本作冒頭の信長と同様のトリックで死を装った秀吉と、家康に対し、ハヤセが語ったこととは…

 と、場面は変わり時は流れて、遂に関白の地位を手にした秀吉。その側に付き従うのは、まだ若い身でありながら知勇と才を感じさせる美青年…もとよりそれはハヤセでありますが、秀吉の傍らでの名というのが、何と○○○○…!!
 さすがにこれは伏せ字にさせていただきましたが、戦国末期の立役者の中で、冷静に考えてみれば非常にその前半生があやふやなこの人物を、まさかハヤセの後身として持ってくるとは…全くもって、本作には驚かされてばかりです。

 果たしてハヤセと秀吉、家康が戦国の世に対して図った試みが、いかなるものであるか、そしてその帰結は(さらに○○○○が果たして正史同様の最後を遂げるか)は、最終回を待つしかありませんが、優れた忍者アクションであると同時に、戦国武将たちの優れた人間ドラマであった本作ですが、ラストまでその魅力を貫いてくれそうです。


 と、ここでおまけ。以前森田先生も連載していた(そういえば「慈音」の続巻は一体どうなっているのか!)「コミック乱ツインズ」誌ですが、先月号で「武蔵伝」を(あまりにキレイにまとまりすぎてかえってファンがとまどうような形で)完結させたばかりの石川賢が、次号から「戦国忍法秘録 石川五右衛門」なる作品を連載開始とのこと。予告ページには主役らしきキャラのドアップのカットが載っているだけでしたが、いかにもケンイシカワらしい凶暴そうな顔で期待できそうでしたよ。

 …が、今月号の「乱ツインズ」で一番インパクトがあったのは、巻頭カラーページの母里太兵衛オールヌード(by平田弘史先生)でありまして――本当、全裸に般若面×3なんて目じゃない破壊力の絵面でしたよ。


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コメント

改めて一巻を読み返してみたら、色々と辻褄があっていますね。例えばハヤセ=○○○○の生年とか。
彼は公開処刑なので流石に生き延びるのは難しいかと思いますが。

投稿: 冬至楼均 | 2006.06.16 21:59

や、それはさすがに気付きませんでした。ううむ、凄いなあ>生年

今回の話を読むと、全て出来レースのようにも見えるので、○○○の戦さえも裏がありそうな気がします。まあ、忍者なんだから平気で逃げ出しそうな気が…

投稿: 三田主水 | 2006.06.17 23:54

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