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2006.07.11

「処刑御使」速報 今度は朝鮮ターミネーター

 既にネット上の荒山徹ヲチャーの間で話題沸騰の最新作「処刑御使」、私も伝奇既知外の端くれとして見逃すわけにはいかんと、早速手に入れて参りました。半分くらいまで読みましたので取り急ぎ速報を。ネタバレだらけなので、お覚悟のほどを。

 さて、この「処刑御使」、その(半分まで読んだ限りでの)特徴を簡単に述べると――
○一言で言えば、朝鮮ターミネーターvsヤング博文。さすがに敵はアンドロイドではないですが、全裸でタイムスリップしてきます。もちろん妖術で
○主人公は少年時代の伊藤博文、当時の名を伊藤俊輔。とにかく最初からもの凄い勢いで巻き込まれまくります。
○柳生は出ないっぽい。
○長州の侍は両班並み。
○やっぱり今回も怪獣が…あ、「魔風海峡」で読者を笑い死にさせかけたあいつまで!
○っていうか思いっきり歴史改変しかかってるんですが。○○○○がいきなり惨死。
○惨死と言えば、今回もどこかで聞いたような名前の方々――日本を代表する剣豪作家二名を合成したような名前とか、時代伝奇の大家と明朗時代ものの大家を合成したような名前とか、残酷ものの名手と忍者・剣豪ものの名手を合成したような名前とか――がひどい目に合わせられまくります。

 で、結論から言えば、比較的普通ですね。↑こんだけやっといて普通かい! と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、局所的にネタが暴発していることを除けば、存外真っ当な冒険活劇となっています。雰囲気的には、そう、長谷川裕一先生の熱血少年SF漫画的といいますか。長谷川裕一と荒山徹って絶望的に食い合わせ悪そうですが、とにかくそんな感じです。いや、単に私がどっちも好きなだけかもしれませんが。
 中盤に至るまで、とにかくアクションの連続、ひたすら妖術師たちに追いかけ回される主人公という展開ですが、それでも全く飽きないのはさすが、かと思います。


 さて――こういうサイトを運営している人間が、あまり歴史上の人物について好悪を(「好」はともかく)明らかにするのはよくないのかもしれませんが――正直なところ、私は歴史上の人物の中で一、二を争うくらい伊藤博文が嫌いなんですが、果たしてこの作品を読み終わる頃には、好きになっているでしょうか。
 こういう言い方はなんですが、もし好きになっていれば、それはこの作品の大勝利かと思います。そうでなければ…さて。
 少なくとも、歴史が(ちょっと)変わって伊藤博文がいい人になりましたオチだけは勘弁していただきたいところです。


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コメント

 ぬはー、既にコウニウして読まれておられますか。
つか、どこで見つけられました?

 当方は今日はコウニウしそこねて、仕方がないので
blog作って、そっちで「ぼくのかんがえた処刑御使」を
あれこれ書いたりしてたのですけど、
ご感想を読んだ限りでは、全然違うっぽかったので
残念なような二度美味しいような気分で砂。

 あ、ちなみにblogは以下のトコです。

http://d.hatena.ne.jp/hisane/20060710

 とりあえず、明日は別の本屋にも足運んで、
探してみるですよー。
買ったら一気読みするか、ねぶるようにちまちま読むか
迷いどころなのですけど、とりあえず、
また高橋メソッドも作らねばなあ、というトコで砂。
あと、amazonやmixiのレビューも書きたいトコですのう。

投稿: 神無月久音 | 2006.07.11 03:26

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