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2006.08.08

今週の「Y十M 柳生忍法帖」と単行本第四巻

 よくよく見ればなかなかひどいサブタイトルの今週の「Y十M」は、お千絵さんと具足&天丸コンビの対峙からスタート。
 連載初期から比べるとずいぶん頭身も伸びたお千絵さん、自分一人で戦うと勇ましくも宣言しますが…

 小娘一人なにほどにやあらんと既に勝った気分の丈之進、またもやエロい妄想を始めんとしますが――
 そこに文字通り飛び込んできたお沙和さんの一刀に串刺しに。失礼ながらあまりにも絶妙のタイミングだったので爆笑しました。
 さらにお品さんも天丸に対して空爆を敢行するも、当たりが浅かったか野生の生命力の恐ろしさか、お品を乗せて天丸は疾走を開始します。

 ここで状況を確認すれば、ホリにょ二人は少し離れた大木の枝に下げられた綱に掴まり、己を振り子にして空中ダイブした様子。
 お千絵さんが一人で戦うと言った直後にこれはずるい、という声もあるかもしれませんが、これも兵法のうち。むしろ、空中からピンポイント爆撃をしてみせたその腕を褒めるべきでしょう。
 さらに言えば、敵は二人でどちらかを討ち漏らせば万事休す、そして地を近づこうにも天丸の鼻に嗅ぎつけられること必至、という状況を鑑みれば(丈之進に緊迫感がなさすぎて忘れてましたが、こうしてみれば大ピンチだったんですね)、この攻撃がほとんど唯一の解であったことがわかります。

 それにしても、人並み外れた敏捷性と戦闘力、さらには索敵能力を備えた三匹の犬を操る丈之進って、実は強敵だったんですなあ…

 と、まだピンチは終わらない。お品を乗せたまま猛スピードで往く天丸(この辺りのスピード感溢れる描写が見事)に、駆けつけた十兵衛も手を出せない。このままではお品の命が、東海寺の秘密が…というところで天丸の行く手に現れたのは一人の老僧。東海寺で老僧と言えばあの方ですが…はたして。


 さて、先週末には単行本第四巻が発売されました。表紙はもちろんお圭さん、内容的には第二十一話「凶賊般若組(二)」から第三十話「水の墓場(二)」、つまりけっこう仮面×3の登場までが収録されています。
 単行本の話になると毎回書いているような気がしますが、雑誌連載時は紙質の関係で見えづらかったシーン(例えば十兵衛が廉助とすり替わった際の雨の夜のアクションシーンなど)が非常にクリアーに見えるようになっているのでオススメ。

 それにしても、改めて見てみるとやっぱりけっこう仮面×3がバーンと登場するシーンのインパクトはもの凄い…というかほとんど異次元の光景のように思えますね。原作を読んでいてもこうなのだから原作未読の方はどう思われたのでしょうね。


「Y十M 柳生忍法帖」第4巻(せがわまさき&山田風太郎 講談社ヤングマガジンKC) Amazon bk1

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