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2006.10.07

「幕末機関説 いろはにほへと」 第一話「凶星奔る」

 昨日からGyaoにて放送が始まりました幕末伝奇時代劇アニメ。監督は高橋良輔、殺陣・時代考証は牧秀彦と聞いた時点で、これは見るしかない! と思っていた私、早速第一話を視聴しましたが、期待通りかなり面白い作品となっておりました。

 導入部たる第一話ということか、正直なところ、語られるのは最小限の舞台背景のみ、登場する人物の背景事情や、固有名詞等の解説はほとんどないのですが(もっとも、これはGyaoの特集ページ公式サイトを見れば済む話であり、Gyaoの番組を見れる環境であれば当然こちらも見れるはずなので問題はないでしょう)単純に、目の前で展開される物語を見ているだけで十分にスリリングであって――むしろ情報が足りないことがかえって謎めいた世界観と人物模様を想像させ、胸躍らせてくれます。

 さじ加減を間違えると、現実から離れすぎるか、はたまた渋すぎて若い衆に受けなくなってしまうこの手の作品ですが、本作ではリアルな絵柄と史実の事物人物の投入で地に足の着いた世界を描きつつも、時代劇の基本を押さえつつもアニメとしてのキャラ立てのはっきりしたキャラクターデザインなどに見られるように(主人公が普通に格好良くていいんですわ、また)、実に良い具合にケレン味を利かせていて非常に好感が持てます。

 なお――個人的に注目していたチャンバラシーンですが、これが(時間こそ長くないものの)やはり期待通りの出来。冒頭の、謎の美青年・茨木蒼鉄と益満休之助&山岡鉄舟(すごいコンビですがこれ史実通りなんですな)の対決シーンでは、鉄舟の斬撃(この時の鉄舟の気合いの発声がまた良し)を、蒼鉄が己が刀身に滑らせて躱しつつ反撃するという、今日日普通の時代劇でもなかなかお目にかかれないような美しい殺陣を見せてもらえて満足です。

 霊刀を持つ孤独な剣士、復讐劇を企む芝居一座、悪相の邪剣士に横浜の裏社会を牛耳る豪商、そしてもちろん綺羅星の如き維新の傑物たち…この先の物語がどうなるのか、まだまだ全くわかりませんが、こんな魅力的なキャラクターたちが織りなすこの先の展開が楽しみでならないことだけは間違いありません。
 第一話の放映は十月二十日の正午まで。無料なんだし(笑)これァ見ないと損…だと思います。

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