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2006.11.11

「幕末機関説 いろはにほへと」 第六話「楽日燃ゆ」

 「幕末機関説 いろはにほへと」第六話は、前回登場した三人の守霊鬼との決着戦。赫乃丈一座の芝居の楽日を舞台に、耀次郎と守霊鬼たちとの激突と、もう一つ、別の戦いが繰り広げられることになります。

 物語は前回のヒキからそのままスタート。何故か中居屋の船に乗っていた左京之介は、どうやら耀次郎と相まみえるために中居屋に近づいた様子。わかったようなわからんような行動原理です(そんなに因縁が生じるような場面ありましたかねえ)。
 一方、芝居の楽日を前に、蒼鉄ははっきりと覇者の首を求めていることを、耀次郎の前で口にします。中居屋の過去の悪行のことといい、この人の知らざるはなし、という印象ですが、さて一体この人は本当に何者なのでしょうか。

 そして相変わらず横浜で時間を過ごす勝海舟の前に現れたのは、実在の侠客・火消しの新門辰五郎。火消しとして浅草寺の新門警備を担当したことから新門と呼ばれたこのお方、本編でも触れられていましたが、徳川慶喜とユニークな関わりがあったこの方、慶喜の上洛に従ったり、鳥羽・伏見の戦や彰義隊の戦いにも参加したという、まあ快人というか怪人というかな人物です。
 しかし勝さん、左京之介がいなくなっても大して気にしていないのは、本当にどうでもいいのかはたまた裏があるのか。とはいえ、確か辰五郎に益満休之助、山岡鉄舟という面子が揃っていれば、怖いものなしではあります。

 そして始まる楽日の舞台、満場の観衆の面前で、中居屋の企みを暴露する一座。なるほど、単に仇の名だけであれば、蒼鉄が赫乃丈たちに教えればいいだけの話、そうではなく芝居の中でわざわざ示してみせたのは、その悪行を多くの人の前で暴露するため、ということでしたか。

 と、ここでまたもや舞台上で襲撃をかけてくる悪鬼羅刹…正直、三話連続で同じパターンのような気がしますが、このあたり、ちょっと微妙(今回も舞台の進行に合わせたような登場シーンでしたし)。
 それとほぼ時を同じくして繰り広げられたもう一つの戦い。それは、石鶴楼に立てこもった水戸天狗党の残党たちと、英国軍の戦闘…というより一方的な虐殺。
 さすがにここまで大っぴらに英国軍が動くのはどうかと思いましたが(前回はパレードという名目を立てられたと思うのですが)、その跡の惨状を見て、勝が、江戸を舞台に焦土作戦をやってのけようという大秘策を断念することになったわけで、それはそれで意味がある展開だった…のかな?

 さて今回、場面場面の切り替わりに特徴的に見られるように、今回はテンポと演出のキレが良くて、見ていて気持ちのいいほどでした。特にAパートの終わりのタイミングとか、大したことをしていたわけでもないのに凄かったなあ。
 ただ、チャンバラシーンについてはかなり不満で、前回のような悲惨なものではありませんでしたが、折角面白そうな技と得物を持った連中が相手なのにそれぞれ一閃でケリをつけてしまうのは勿体ない…というより、演出に逃げたようにすら思ってしまいました。
 特に二刀流との決着シーンはカット割りではぐらかされた感が強く(その直前の足運びには「おっ」と思ったんですが)、チャンバラをちゃんと描けない最近の時代劇そのまんまなことをやっていたのに愕然としました。アニメだからこそ、役者の殺陣の技量に縛られないでしっかりしたチャンバラをやってくれるものと期待したのに…

 さて、それはさておき、五人の悪鬼羅刹も倒れ、敵の手駒も薄くなってきたようにも思いますが、まだ(もう)物語は全体の1/4近くを経過、この先まだまだ数々の波乱が待ち受けていることと思いますが…さて。


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