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2007.01.14

「天保異聞 妖奇士」 説十四「胡蝶舞」

 吉原で相次いで発見される遊女の変死体。その容疑者とされたのは、アトルに興味を抱く狂斎だった。とばっちりで捕らえられたアトルを受け出すために現れた往壓は火盗改の市野と乱闘となるが、そこに新たな死体が見つかり、狂斎らは釈放される。しかし遊女の死体からは、生前あった蝶の形の入れ墨が消えていた…

○いきなり隠し売女の取締り→吉原への下げ渡しという、ずいぶんヘビーな場面からスタート。捕らえられた気の強い女郎・清花と火盗改の市野には因縁がある様子ですが…

○飴食ってるアトルはちょっと可愛い…と、いきなり小指(の作り物)を見せる狂斎。驚いて思わずアトルの口から飛び出した飴を食べちゃう狂斎はいかがなものか。しかしこの小指の作り物、詳しくは知りませんがたぶん現実にあったのでしょうね。

○一方えどげん&アビの大人サイドは二日酔い。あまりの醜態に(?)起こしに行ったアトルも、見ちゃいけないものを見たように逃げ出すほどですが、それじゃえどげんとアビが何かマズいことをしていたみたいではないですか

○相次いで発見される女郎の変死体。殺された女郎の店に出入りしていたため、狂斎は市野に疑われることに

○吉原の人間に顔が利くらしいえどげん。女郎の死体を見て、斬り口の不審さにすぐ気付くあたり格好良い。とてもさっき頬に畳の跡つけて寝込んでいた人とは思えません。

○一方、鳥居のいない隙に鳥居配下の本庄・花井を詮議する小笠原様。が、あっさりとアトルと雲七のことで反撃され、上役にもアトルたちのことを知られてしまう自爆ぶり。アトルも素顔で外うろついていたからな…が、胸元にちび妖夷を入れて歩くヤツも大概だと思います。

○今回もへんな顔要員の宰蔵。しかも往壓に男芸者呼ばわりされてもっと変な顔に…

○ある大雨の日、川を流れる緑毛亀を見つけた狂斎…が、それは実は生首。しかも奇怪な妖夷に変じて狂斎を襲いますが――その瞳の色は、アトルがかつて見た異界の色と同じ?

○その生首を持ち帰って絵に描いたりした奇行を問題にされて容疑者扱いの狂斎。そんなのが問題だったら栞と紙魚子はどうなるんですか。

○アトル、そして往壓と同様、異界を目にしながらも、異界よりも現世を選ぶ狂斎。往壓との違いはやはり若さによるものでしょうか。

○アトルに対し、吉原の女たちの姿を肯定的に語る狂斎。しかしそれはあくまでも狂斎が男である故に思えます。27歳で年期明けても、馴染みのところにお嫁入りするとか、行くところがなければ女郎続けるしかないわけだしねえ。しかし納得してしまったアトル。

○一方、店の女郎が奇怪な蝶の妖夷に変化、客を殺害する事件が発生…が、そんなことも知らずに往壓と市野はアトルを巡って大立ち回りに。そんなどさくさに紛れて、アトルは狂斎といい雰囲気に。

○結局、客と(妖夷に変じたはずの)女郎の死体が発見され、狂斎は無罪放免。そして清花の姿を見かけた市野ですが、彼女の首筋には蝶の彫り物が…

○一方、何だかんだで往壓たちと行動を共にする狂斎は、犠牲者の姿から不思議な「色」を感じ取っていたと語りますが…


 前回のラストを受けて、狂斎とアトルが物語の中心の今回。往壓たちはちょっと影が薄くなってしまいましたが、しかし数多い登場人物を様々な位置に配して、ストーリーを進めていく様はなかなか面白く、アクションはほとんどなくとも楽しく見ることができました。

 それにしても今回感心させられたのは、普通の時代劇でも滅多にやらないレベルまで吉原の文化・風俗を掘り下げて描いていたこと。なかなか難しい題材だとは思いますが、少なくともアニメではほとんどこれまで扱われていないものだけに、うまく活かせばかなり面白いことになるのではないでしょうか。
 また、説明臭くなりすぎない程度に、登場人物の口を借りて時代用語を解説してくれるのにも好感が持てます(火盗改なんて常識と思っても、それは時代ものファンの頭なんだものなあ)。

 それにしても印象に残ったのは、死体の斬り口のことやら蝶の彫り物が消えたことやらで示された、狂斎の観察眼の鋭さ。絵師なんだから当たり前、なのかもしれませんが、声が声だけに、やっぱりどうしてもどこぞの名探偵を思い出してしまいますね。


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