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2007.02.11

「新版丹下左膳」(再録)

 「コミック乱TWINS」で連載されていた作品の単行本。もちろん丹下左膳といえば林不忘先生のあの丹下左膳なのですが、今作の原作というか原案は巨椋修氏の同名小説。そのため左膳やお藤、ちょび安の設定は不忘先生のものとは異なりますが、作品の中で縦横に暴れる左膳のキャラクターは、怪奇性こそ大幅に薄れているものの、我々の頭の中にある豪快な自由人の左膳のそれとさほど違わないように思えます。

 しかし何よりも特筆すべきは、米良仁(またの名を白井影二と言えば、古くからのゲームファンならわかっていただけるでしょう)氏の画。ペンの繊細さと筆の力強さを合わせ持った線で描かれる登場人物や江戸の風景は、時代物としてのラインを抑えながらも、どこか洒脱でモダンなセンスを感じさせて、そういうところも何だか不忘先生の作品を感じさせるのでした。

 と、私は大好きなこの作品なのですが、今回の単行本には大きな問題が一つ。
 実はこの単行本、連載されていたものの完全収録ではなく、そのうちの9話8エピソードを収録したもの。実際には30回近い話数があったので、あと2巻は出せる計算なのですが、何故か(何となく想像はつきますがね)このような不思議な形での単行本化で、個人的には非常に納得のいかない話。
 この単行本の売れ行き次第では続刊があるかもしれないので、私としては大いにプッシュさせていただきます。コンビニに並んでいたりもするので、もし見かけることがあったら、ぜひ。


 …というか、こんな中途半端なやり方をするのであれば、事前に通知していただきたい。そうすれば雑誌をスクラップしておくのに<無茶言うな


「新版丹下左膳」(米良仁 リイド社SPコミックス) Amazon bk1

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