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2007.02.20

今週の「Y十M 柳生忍法帖」 山風流妖女ここにあり

 三週連続掲載の三回目であるところの今週の「Y十M 柳生忍法帖」は、前回ラストに登場したバカ施設・会津雪地獄が舞台。雪地獄で作戦会議を始める芦名銅伯と残り三本槍ですが、周囲がアレでよく真面目な顔して密議できるなと思いましたら(原作では真面目に話してないヤツもいましたがな)、もっとアレな人たちがいました。

 バカ殿とおゆらさん、あんたら何やってるの!
 公衆(?)の面前でそんな行為に及ぶとは、破廉恥も甚だしい、士道地に堕ちたり! このバカップルのおかげで今週のお話が頭に入りませんでした。…と書くと、おゆらさんの姿態にばかり目がいっていたに違いないと思われそうでイヤなので何度か読み返しましたが、要するに今回は銅伯様の現状分析と自分語りの回だったようです。

 銅伯の沢庵評と般若侠評は、特に後者については伝聞のみによるものとは言え、なかなかにユニーク。国境で沢庵和尚が打った大博打についても、もちろんしっかりと見抜いておりましたが、やはり後で振り返ってみるとあれは無茶苦茶な勝負でしたな。福本先生ならあれだけで半年は話を保たせそうです。
 そして般若侠に対しては…剣鬼・虹七郎でも危ないと言わしめる(奇しくもこれは十兵衛が虹七郎を評した言葉の裏返しであります)相手に対して、自分が出るかと言い出す自信が恐ろしい。前回見せた銅伯の能力は、なるほど剣士相手には非常に強力、裏を返せば剣士にしてみれば最悪の能力ですが――

 そして幕府にいる味方(になるかも知れぬ者)として天海僧正の名を挙げる銅伯。髪の色を除けば瓜二つの二人は、やはり双子。ですが、生まれたときから好対照で、かたや銅伯は狼の鳴き声のごとき泣き声、かたや天海は法華経を唱えるかのような泣き声と、板垣恵介チックなエピソードを持っていたとか。そんな二人の反りが合うはずもなく、銅伯は兵法の鬼に、天海は仏法の僕になり、完全に道を違えたはずですが…ここで銅伯は天海を己が意に従わせる切り札として、自分が死ねば天海もまた死ぬと語りますが――

 それはさておき(おくな)、やっぱり今回一番印象に残ったのはおゆらさん。事が終わった後のおゆらさんの表情が異常に可愛らしいうえに妖しいことこの上なくて、絵に描いたような山風流妖女・悪女ぶりに感動いたしました。どれくらい凄いかというと、薬師寺天膳ならば一発で罠にはまってまた死んじゃうくらい。
 せがわ先生の画力の凄さは承知していたはずですが、いやはや失礼ながらまだまだ甘く見ていたようです。

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