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2007.03.04

「天保異聞 妖奇士」 説二十一「星夜に果つ」

 新潟沖で密貿易船を急襲した新潟奉行の手勢。だがそれに乗っていた「西の者」は異国渡りの魔物と漢神を組み合わせて妖夷・西牙を創造、役人の一人はそれに憑かれて天空に姿を消す。そして江戸の町で美女ばかりが襲撃される事件が続発、犠牲者はいずれも自らも人の血を求める怪物と化していた。アトルと宰蔵を囮にして探索に乗り出した奇士だが、西牙が狙ったのは元閥だった。西牙を追いつめた元閥だが、「西の者」の姿に動揺して西牙の爪にかかり、天空に連れ去られる。雲七と共に後を追った往壓は駁竜に変化、元閥との連携で西牙を倒すのだった。

 さて…後番組の予告も始まって、ファンとしては何ともどよ~んとした空気になってしまうところですが、本編の方は相変わらず面白い。今回は
・異国渡りの妖夷(のミイラ)と漢神のハイブリッド
・日光編以来久しぶりの「西の者」
・美女ばかり狙う妖夷の真意
・その「西の者」と何やら因縁のあるらしいえどげん
・「西の者」の暗躍を隠蔽しようとする鳥居
・往壓のことを意識しまくってる宰蔵
・御庭番の「明楽」キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
と盛り沢山の内容(最後のはわかる人だけわかって下さいな)でしたが、なんと一話完結。これだけの要素に加え、アホの子モードの宰蔵のギャグシーン(アトルの( ´,_ゝ`)プッ付き)まで入っていて、一話でやるにはちょっと厳しいようにも思えますが、それでもきっちりまとめてみせたのには感心しました(こうやってみると、シリーズ序盤のゆったりした展開は、ちょっとのんびりしすぎたかな…という気分はやはり否めませんね。あれはあれで好きなのですが)。

 中でも特に印象的かつ今後の展開に大きく影響しそうなのは、「西の者」の暗躍と、彼らと何らかのつながりを持つらしいえどげんの存在。考えてみれば一番謎めいた存在ながらこれまでその過去が語られてこなかったえどげんですが、「西の者」の頭領を知っており、かつ「西の者からは逃れることはできない」という彼自身の言葉からすると、やはり…という感じですが、さてどうなることでしょう。そもそも、わざわざ異国から吸血鬼を輸入した「西の者」は何を企んでいたのか…という気もしますが。

 その一方で、まるでその「西の者」の行動を隠蔽する鳥居の真意も謎です。蘭学を退け、日本古来の神に興味を持つように思われる鳥居であれば、日本古来の存在であろう「地の神」を復活させようとする「西の者」は思想的に近しいようにも思えます。が、その一方で「西の者」の行動は明らかに反徳川的であり、その点で前回往壓に徳川を救えと語りかけた鳥居の立場とは明らかに異なっていると言えるでしょう。それなのに何故彼らを庇うかのように隠蔽するのか…
 次は印旛沼、という言葉を残して消えた「西の者」。確かにこの年鳥居は勘定奉行を兼ね、印旛沼開削工事を担当することになりますが…果たしてその背後にどのような伝奇的事実が描かれることになるのか、楽しみ――なんですが果たしてそこまで描けるのかしらん。

 しかも次回は「帰ってこないヨッパライ」なるどうみてもギャグ編的なタイトル(あらすじを見るに実はヘビーな話にもなりそうですが)で、全く先が読めない「妖奇士」。とりあえずここは腹をくくって最後まで楽しみたいと思います。次回はえどげんと並ぶ本作屈指の美人さん・豊川狐も登場するようですし――


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