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2007.03.08

「幕末機関説 いろはにほへと」 第二十一話「海峡渡る」

 最新鋭艦ストーンウォール号を手みやげに、蝦夷共和国に投降せんとする薩摩の黒田了介。その「甲鉄」には、箱館に渡るべく、聖天に依頼された西郷の口利きで耀次郎が乗船していた。ストーンウォール号受け取りのために宮古湾で黒田を出迎えた土方たち。が、全ては投降を偽装した黒田の罠であり、ガトリング砲の猛威の前に共和国側は次々と討たれていく。が、耀次郎は土方への射撃を妨害すると回天の土方に同行、耀次郎の重要さを語る西郷の言葉を思いだし黒田も彼を見逃すのだった。

 いわゆる宮古湾海戦の意外史ともいうべき今回。平均してみると作画面では正直あまり高いレベルではない本作ですが、その中でも今回はかなり低調な印象。特に今回主役格の活躍を見せた土方のキャラクターデザインが淡泊なだけに、作画が崩れるとたちどころに「誰!?」になってしまうという…
 元々作画アニメというわけでもありませんし、個人的には元々それほど気にする方ではないのですが、集中しての視聴を妨げるほどだったので文句を言ってみました。

 と、のっけからネガティブな話で恐縮ですが、そんな今回の物語をずいぶん救っていた感があるのは、黒田了介の豪快かつ生臭いキャラクター。酒乱の気があったという黒田らしく(?)登場シーンの半分くらい酒をくらっていたような印象がありますが、「この黒田了介を、蝦夷共和国は欲しくはないか!?」など、言動の端々に、豪傑的半面と策士的半面を持つ黒田のしたたかさが現れていて、なかなか魅力的なキャラクターに描かれていたかと思います。土方はさておき、またもとのだんまりに戻ってしまった耀次郎は完全に喰われていた感がありました(そもそも、箱館潜入の困難さが描かれていないため、耀次郎が黒田と同行する必然性が薄かったような…と、また文句言ってしまった)。

 ちなみに今回の蒼鉄先生、ほとんどただ一人、冷静に黒田の罠を見破っておきながら、それを指摘したら土方が「俺が行こう」と言い出したので、これも先生の策のうちかと思ってしまいましたよ。もう先生の一挙手一投足が油断ならなくて愉快です。しかも太夫を独り占め(?)
 その蒼鉄先生、次回予告ではまた穏やかならざることを言っていましたが…あっさり丸め込まれそうな座長が心配です。


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