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2007.03.26

「幕末機関説 いろはにほへと」 第二十四話「色は匂へど」

 いよいよラスト三話の「いろはにほへと」、今回は覇者の首の力で狂気の度合いを深める蝦夷共和国の姿と、土方の最後の戦いが描かれます。
 榎本と、完全に己の意志というものを無くしたかに見えるコスプレ姿の座長に扇動されて、正気を失っていく共和国の人々。もちろんこれは極端な姿ですが、マスヒステリーの恐ろしさ、醜さは現代でも容易に見ることができるだけに、生々しい恐怖感がありました(こうして見ると今の首相には覇者の首は憑いてなさそうだなー)。
 そしてそれが、大商人襲撃につながり、第二の赫乃丈を生み出すこととなってしまう皮肉がまた…

 一方、土方は実質今回の主役といって良いほどの活躍ぶり。前回再会した耀次郎を匿って一緒に鍋をつついたり(なんかおかしかったです、あのシーン。絶対土方は鍋奉行だと思う)するのはいいとして、覇者の首との対決の役目を耀次郎から譲って(?)もらって榎本と対決までしてしまいます。残念ながらというかやっぱりというか、全く叶わずに退くこととなってしまいますが…
 そして運命はもはや変えられぬと知った土方は、鉄之助に自らの形見となるであろう写真と、勝への書状を持たせて一人落ち延びさせますが、そのシーンの優しい眼差しがもう…この辺りは史実ですし、そしてこの後どうなるかを知っているだけに何とも切ない場面ではあります。

 そして運命の五月十一日。新政府軍へ突撃を仕掛けた土方は、激しい銃撃の中、敵を全て斬って倒して――あれ、何だか普通に生きてますよ? と思いきや、そこに現れたのは左京之介…こうきたか!
 既に完全に飼い犬と化した左京之介は、蒼鉄先生の命令で目障りとなった土方を始末しに来たと――いくら蒼鉄先生でもやっていいことと悪いことがある! と、ここで憤ってみても仕方ないのですが、とにかく蒼鉄先生腹黒すぎます。
 もちろん(?)、これが今までの左京之介であれば、土方に返り討ちにされておしまいだったと思うのですが、覇者の首の力が伝染した左京之介の前に歴史は変わらず…土方散る。満ち足りた表情であったのが、せめてもの救いでしょうか。近藤さんよりも総司の名を先に呼んだのが不思議ですが。

 と、そんなリアル系時代劇をやっている一方で、榎本と座長は変なパワーを発揮、見る見る間に五稜郭から異様な柱が立ち上がり、見る見る間に五角形の塔とも言うべき姿になるというスーパー系の展開。何だか超長距離砲っぽいものまで出てきたりして、この辺のカラクリセンスは天外魔境っぽいなあ。しかしインパクトはあるけれども、これ一つで世界征服できるとは思えず、まだまだ秘密がありそうです。

 そして次回、ようやく出番の回ってきた耀次郎と、左京之介の決着の刻――手加減できなさそうな主人公だけにあまり多くを望みませんが、せめて左京之介の魂が救われることを祈っています。


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» レビュー・評価:幕末機関説 いろはにほへと/第二十四話 「色は匂へど」 [ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン]
品質評価 13 / 萌え評価 10 / 燃え評価 3 / ギャグ評価 3 / シリアス評価 68 / お色気評価 3 / 総合評価 17レビュー数 29 件 「覇者の首」の魔力を目の当たりにした土方は、蒼鉄の底知れぬ野心に脅威を覚える。その脅威は民衆達の間にも見えない形で浸透し、少しずつ蝦夷共和国は狂い始めていた。やがて、新政府軍本隊が遂に蝦夷の地に上陸。箱館の街は、未曾有の混乱に巻き込まれていく。最期の戦いを覚悟した土方は、小姓・市村鉄之助に己が写真と勝海舟への親書を託... [続きを読む]

受信: 2007.09.07 00:14

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