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2007.03.02

「乱飛乱外」第三巻 今度は柳生の剣豪姫?

 戦国くノ一アクションラブコメディ「乱飛乱外」の第三巻が発売されました。前の巻のアイドル姫の次は、柳生の剣豪姫がターゲット(って書くといかがわしいな…)です。
 柳生といえばあの柳生、当然(?)その姫もただ者ではなく、まだ年端もいかぬ少女ながら、剣の達人にして超ワイルド(でもツンデレ)。しかも柳生の庄では二十年に一度の世継ぎの試練――バトルロワイヤルにトーナメント戦と、要するに潰し合いの血風吹き荒れる中、主人公・雷蔵は、何故かその出場者の一人(兼姫のお付き)として戦う羽目となります。

 まだ三巻ながら、既にキャラ立ちの安定感といい、アクションやギャグの切れといい、堂々としたもので、安心して読める本作、特に雷蔵を慕うかがりのけなげさ、可愛さは相変わらず。今回は故あってはしたない痴女装束を着せられた挙げ句、雷蔵と戦わされるという大変な出番もあって、本当にこの子には幸せになって欲しいねえ…と何だか親になったような気分で見守ってしまいたくなりました。
(それにしてもこれだけきわどい格好やらシーンを描いてもイヤらしくならないのは実に見事かと思います。そういう意味ではせがわまさき先生の対極にあるかと)

 が、この巻は個人的にはちょっとなあ…というのが正直なところ。一言で言えば、ちょっと血なまぐさすぎたなあ、といったところでしょうか。もちろんこれまでも人死にはありましたが、ちょっと今回は真剣勝負の連続で流血シーンが多く、コメディパートとの差が気になってしまいました。
 もう一つ――こちらの方が大きいのですが――この巻のヒロイン・飯綱姫があまりに雷蔵にデレ過ぎというか…ちょっと心を許すのが早すぎるんではないのかなあ、という点が気になりました。もちろん、周囲からの愛情に飢えた孤独な少女、という基本設定はあるのですが、いわば本作のキモの一つである部分、雷蔵が如何にして姫の心を開かせるか、という点にちょっと書き込みが足りないような気がいたしました。
(もう一つ、柳生周辺の描写については突っ込みたいところが山ほどあるのですが、さすがにこれは野暮というものでしょう)

 しかし、この巻のラストで飯綱姫の語る言葉は実に切なくも美しく――やっぱりうまいなあと感心させられてしまったのでありました。
 次に現れる姫はどんな人物か。かがりの、この巻ではほとんど小姑だった如火と姫丸の活躍は。そしてこの巻では巻末四コマしか登場できなかった凶悪ロリ忍者・みずちの出番はあるのか、この先も楽しみしているところです。


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受信: 2007.04.09 09:51

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