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2007.03.11

「幕末機関説 いろはにほへと」 第二十二話「北の邂逅」

 冒頭の如月影二のような覆面姿の耀次郎が愉快…などと暢気なことを思っていたら一気に物語が動き出した感のある今回。いかに吹っ切れたように見えても、いざ太刀の月涙刀を見ると暴走してしまう座長は、蒼鉄先生(やっぱりあんたか)に連れられてきた乱戦の中で早速暴走、耀次郎に斬りかかります。折角座長に対するイメージも良くなったのに…というか、座長とりあえず白月涙刀持ちなさんな。
 一方、こちらは吹っ切れたことで普段の鉄面皮ぶりを甦らせたか、ごく冷静に座長の攻撃(と二本の月涙刀の激突のデカすぎる衝撃波)に対処した耀次郎ですが、共和国軍と新政府軍の乱戦という、榎本暗殺には絶好の機会を逃してさっさと撤退。以後ほとんど出番なしなのが何というか。

 そして始まるのは、榎本による武士への、そして赫乃丈一座による民衆への一大アジテーション。国家とは何か? という点にまで踏み込んだ榎本と、それにシンクロしたと思しい座長の大演説を聴いていると、ああ本作も高橋良輔作品だなあという気がしないでもありません。
 それはさておき、このシーンを見ていると、耀次郎の相手にすべきものが、単なる榎本一個人、覇者の首という存在を超えて、国家という、巨大な、それでいて形の掴めぬ怪物になりつつあるのではないかという印象も受けます。そして蒼鉄先生が覇者の首を用いて真に生みたかったものは、この国家を産み出すムーブメント、一種の革命意識というものなのかな…とも。

 何はともあれ、耀次郎に赫乃丈一座、蒼鉄先生に榎本はもちろんのこと、ようやく榎本の異常さに気が付いた土方(遅い、遅いよ!)、最近すっかり忘れ去られつつもようやく登場した神無チーム(って、公式サイトの次回予告を見たら大変なことに…)、蒼鉄先生との関係も気になる琴波太夫に、あとおまけに座長に一方的にフラグを立ててるおぼこい鉄之助と、まさに五稜郭に役者は揃ったと言えます。
 気付いてみれば残るはあと四回。おそらくは五稜郭陥落と共に終幕となるであろうこの物語と登場人物たち(具体的には蒼鉄先生)の行く末を、最後まで心して見極めたいと思います。


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