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2007.03.13

今週の「Y十M 柳生忍法帖」 頭脳派シバQ大暴れ?

 メインキャラクターも出そろい、いよいよ会津編も本編突入の感がある今週の「Y十M 柳生忍法帖」ですが、主役クラスの目立ち方をしたのは何と我らがシバQこと司馬一眼房。おニューの冬服まで登場して大活躍のシバQですが…
 会津領内に、どこかで聞いたようなフレーズの誹謗中傷が書かれた高札を立てまくるという陰湿な嫌がらせを繰り返す沢庵やほりにょ(たぶん)に腹を立てつつ、シバQ率いる無駄に個性的なルックスの芦名衆が行うのは、里娘の強制連行。どうやらおゆらさんのお陰で、あれだけいた雪地獄の女性たちも不足気味になったとのことですが、本人はバカ殿とアレしているのに、何で他の女性たちが消えてしまうのか。
 さあkwsk、超kwsk。…いや、何だか古の殷の紂王と妲己みたいなことしてそうなのでやっぱりいいです。

 さて一眼房たち、お江戸吉原ではお金を払って女衒めいたことをしておりましたが、会津ではとにかく無理矢理に女の子をかっさらう乱暴狼藉し放題。その兄たちが弓矢でもって止めようとすれば、シバQは無駄にスピード感のある見開きでもって魔鞭一閃、ただの一振りで何人もの男たちを血祭りに上げます。
 考えてみれば、その鞭を振るっての活躍(乱行)は物語冒頭の尼僧虐殺くらいであった司馬一眼房。それゆえ今までちゃんと考えたことはなかったですが、鞭というやつ、相当にイヤな得物であります。
 達人の振るう鞭の先端の速度は音速を超える、と何かで読みましたが、紛れもなく達人クラスの一眼房の鞭は、単なる鞭にあらず、既に一個の刃とでも言うべきものであることは、今回の描写を見ればわかるとおり。それでいて、その攻撃範囲は刀など及びもつかぬ広さを誇ります。
 七本槍の中の長射程組と言えば、既に倒された大道寺鉄斎の鎖鎌と平賀孫兵衛の長槍がありましたが、そのどちらも攻撃を行った後に懐に飛び込まれれば脆いという弱点があったのに対し、その速度に加え、どの部分が当たっても大ダメージを与えるであろう一眼房の鞭は、こちらで思う以上の戦闘力を秘めているように思います。

 そんな強敵一眼房の前に現れたのは、今にも落ちそうな吊り橋の上に立つ雲水たち。その中の一人が女性であるとすばやく見て取った一眼房、あたかも足場の悪く、脆い吊り橋上に誘う策と見て、その鞭でもって女人雲水を絡め取ります。
 思えば、剽悍無比の七本槍にあって一眼房は随一の頭脳派(単に他の連中がアレなだけとかガタガタ言わない)。微妙なテクニックが必要であろう鞭といい、その外見に似合わず存外に繊細な人間なのかも知れません。

 そんな人物分析はともかく、鞭に捕まったのはほりにょの一人、お沙和さん。ほりにょの中では、裁縫の腕前のことと、十兵衛女難の際に「わたし以外の…みんなに御親切なように思われてなりませぬ…」と可愛らしい(?)発言をしたほかにはあまり出番のなかったお沙和さん。果たしてシバQの鞭を相手にどんな(どっち方向の)活躍を見せてくれるのでしょうか。
 冷静に考えてみれば、逃げ場のない吊り橋の上で芦名衆を挑発するというのも愚の骨頂。なにがしかの策があるのではないかと思いますが…折角の冬服が死装束とならぬよう、一眼房には気をつけていただきたいものです。
 …って、何で会津側を応援しているのだ儂は。

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