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2007.04.03

今週の「Y十M 柳生忍法帖」 恐怖の雪だるま

 立ちまくったフラグがものの見事に的中してしまった司馬一眼房の死から間に一週置いた「Y十M 柳生忍法帖」。その間、切れた吊り橋にぶら下がる羽目となったお沙和さんですが…

 同じくぶら下がった状態で、下から刀を振り回す芦名衆とすっきりしないチャンバラを繰り広げるお沙和さんを救ったのは、もちろん般若侠。何が嬉しいのか、今日は「んふ」の後に「はあと」付きです。何があったんですか十兵衛先生。
 …いや、嬉しいのは道理でしょう。文字通りのクリフハンガーの果てに、かよわい女人(と坊さん)が、自分の助勢抜きで見ン事七本槍の一つを叩き負ったのですから。しかしお笛よ、君には死者に対する畏敬の念はないのか。そしてさくらのビジュアルが大変なことに。

 そしても一つ、先生も嬉しそうだけどむしろ読者として嬉しかったのは、その後に十兵衛先生の剣の舞いを目にすることができたこと。見開きを使っての豪放華麗な描写にはうならされるばかりです。
 前作「バジリスク」もそうですが、トリッキーなバトルが多い作品だけにあまり目立たないのですが、剣戟描写を描かせても、せがわ先生は一流であります(あー、何だか「忍者月影抄」をせがわ先生の絵で見たくなって来たぞ…)

 そして後半は、本作には珍しく、頑是無く遊ぶ可愛らしい子供たちが登場。雪深い会津の地らしく、巨大な雪だるまの回りで遊ぶ子供たちですが…

 雪だるま。それも巨大な。
 何だか猛烈に悪い予感がしてきました。

 それを裏付けるように、子供たちが歌うのは「蛇の目は二つ」などと不穏な歌詞(作詞:沢庵さま)。銅伯でなくともこれはおかしい、と思うシチュエーションに、雪だるまを壊してみれば…

 もうおわかりですね。無惨、中から現れたのは一眼房の惨死体。しかもご丁寧に縄で固定して指で二の字を示した状態で(こんな感じ v('A†)v)
 雪だるまなの中から死体が出てきたというのはよくあるが(あるんかい)、こんなにもショッキングな死に様は初めてだ、という気分ですな、こりゃあ。
 と、猟奇殺人の犠牲になったタコ入道という壮絶なビジュアルに唖然としたその直後に描かれるのは、段違いに美しくも、同時に恐ろしく見える女性の氷の裸像が、幾つも…こちらは誰の仕業か、何となく想像がつきますが、以下次号。

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