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2007.04.15

「柳生十兵衛七番勝負 最後の戦い」 第二回「恩義の剣」

 「柳生十兵衛七番勝負 最後の戦い」第二回は、夏八木宗矩大暴れで楽しませてくれた第一回のテンションを落とすことなく、伝奇色バリバリの内容。柳生十兵衛は二度死ぬ、と言わんばかりの展開で、ここまでやってくれるとは、と嬉しくなってしまいます。

 前回ラストで敵の凶弾に倒れた柳生十兵衛。江戸表に十兵衛死すの急報が届けられるのですが、その日付は三月二十一日――と、ここでニヤリとした人は好きモノです。
 この日、慶安三年三月二十一日こそは、史実における柳生十兵衛の亡くなった日。もちろん、まだ第二回で十兵衛が死んでしまうわけもなく、十兵衛は己の死を偽装していたわけですが、それが歴史上の十兵衛の死と重ねられたということは…「実は十兵衛は生きていた」ネタでこの後やりたい放題(゚∀゚)
 事前の勉強不足でお恥ずかしいのですが、今回は、「最後の戦い」というからにはシリーズラストは当然三月二十一日の十兵衛の死だと、見る前から決めつけておりました。が、それがこんな形でひっくり返されるとは、いやこれは嬉しい裏切りです。
 冷静に考えれば、今回十兵衛の宿敵となるであろう由比正雪が慶安の変を起こすのは、史実での十兵衛の死の後である慶安四年のこと。つまりそれまでは正雪は生きているわけであって、十兵衛に倒されなかった、あるいは十兵衛が敗れたということになってしまい、はなはだ面白くないわけです(正雪は既に死んでいた! という手もありますが)。
 そこをこんな手で回避してみせるとは…NHKえらい! というか、十兵衛の訃報に対して「夢じゃ!」って絶対狙ってるだろ。

 ちなみにその正雪を演じるのは、前シリーズ同様、和泉元彌。これがまた滅茶苦茶なハマリ役で…発声と所作がしっかりしているため、登場するだけでも相当な存在感なのですが、その白面ぶりとやたらと芝居がかった演技が、正雪の持つイメージと重なって実に良いのです。
 その和泉正雪と村上十兵衛が張孔堂で対峙するシーンが、やはりこの第二回のハイライトでしょう。以前から暗闘を続けてきた二人ですが、直接対話するのは初めて(…だよな?)。その結果は…どう考えても正雪の方が説得力があって困ってしまうのですが、さてそれがこの先どうなるか。
 そして正雪と並んで目が離せないのが西村雅彦演じる頼宣。前回の感想にも書きましたが、一般に剛毅なイメージのある頼宣像をブッ壊すような変態キャラで、こりゃむしろ綱吉とかの造形だよな、という感じですが、これがいいアクセントになっています。特に、大マジの正雪の話をヘラヘラ聞いているシーンが面白すぎる。

 この濃いレギュラー陣の前に、今回のゲスト剣豪の影が霞んでしまったのは残念なところですが(設定自体地味だったしなあ)、次回は何と正雪の兄が十兵衛と戦う模様で…先が読めなさすぎる。何が飛び出してくるかわからないこの作品、この先も楽しみです(水野美紀様も登場するしな! 吉田栄作の妹役で)


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