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2007.04.10

「大江戸ロケットぶっちゃけ祭り」に行ってきました

 さて、「大江戸ロケット」ネタでもう一つ。昨日、4月9日夜に、新宿のロフトプラスワンで、「大江戸ロケットぶっちゃけ祭り」というイベントが開催されました。出演は、監督の水島精二氏、キャラクターデザインの吉松孝博氏、原作者の中島かずき氏、司会はWEBアニメスタイル編集長の小黒祐一郎氏で、ゲストは第一部が声優の大川透氏(本作では遠山金四郎役)、第二部が時代劇考証の近藤ゆたか氏でした
 以下、覚えている限りの内容を箇条書きで…カッコ内は発言者です。

・対象年齢層は広く、家族で見ることが出来るよう想定している(水島氏)
・最初は舞台と同じ構成案を持っていったら中島氏に怒られたが、そこで怒られて良かったと思う(水島氏)
・遠山金四郎はアニメオリジナルキャラ。実年齢では鳥居より上なので若作りという設定。第三話で初登場し、その後少し開いて十話で再登場する。後半は幕府に関わる話もあるので、そこに絡んでくるかもしれない(水島氏)
・第一話ではわからないが、鳥居の素顔はあの頭巾には入らない。脱ぐときに膨らむ描写がある。ちなみに鳥居役に若本氏を使おうと言ったのは會川氏(水島氏)
・「妖奇士」は「大江戸ロケット」の一年後の話。だから最後は「妖奇士」につながるんだよたぶん。鳥居は水気が抜けてあんなに細くなる。第一話でで鳥居たちが倒した獣の肉を食べたらおいしくて…(中島氏)(※注:中島氏の冗談なので信じないように!)
・ラストは舞台から変わっているといえばいえるかもしれない(水島氏)
・第三話で過去話をやる。内容はぐっと大人向きになるが、いい話(水島氏)
・パクロミさんが出るのは、自分の娘がファンだから頼み込んだ(中島氏)
・「大江戸ロケット」は今度DVDになるが、高いBOXに収録されている。自分はアニメになるのだし単品で、と主張したが、この形になってしまった(中島氏)
・自分の仕事は時代考証ではなく時代劇考証。SFもので科学考証ではなくSF設定というようなもの。時代劇として正しいかを見ている(近藤氏)
・近藤氏と會川氏の発想は、時代劇ファンならではのもので、感心させられることがあるが、そういうのは実は戯曲の時点で自分が書いたものだったりする(中島氏)
・いのうえ氏は薄いので折角もじって考えたキャラクター名を変えてしまう。そこは今回戻してもらっている(中島氏)
・近藤氏の設定画は非常に緻密。リイド社や小池書院の編集部に売れるのではないか(中島氏)
・みなもと先生は、パーティーで知り合って、その時に(吉松氏に断る前に)キャラデザを頼んだ。内藤先生もその時。みなもと先生は、「大運動会」の大ファンで、スタッフ・キャストを一人一人覚えていた。それで自分の名前も覚えていただいていて、依頼することが出来た。最初はいつもの絵柄でラフにスケッチしていただいたが、後で頭身を上げて描き直したものをいただいた。が、いつもの絵がいいということで戻してもらった(水島氏)
・みなもと先生のデザイン画に、このキャラの顔は動かしにくいでしょうねと書いてあったので、意地になって第一話でCGで振り向くシーンを入れた(水島氏)
・椎名先生は吉松氏の高校時代の知り合い。依頼したいと思ったが連絡先がわからず、サンデー編集部にファンレターを送った(水島氏)
・山寺氏には、みなもとデザインの長屋の住人全員を演じ分けてもらいたいと思ったが、さすがに良い役もないとまずいということで銀次郎の役も振ったが、長屋の住人の方は断られて銀次郎だけ残った(水島氏)
・銀次郎は舞台で演じた古田新太氏の存在感が独特なので、そのままのキャラクターにはできないため、もっと掘り下げて描くこととした(水島氏)
・古田もアニメのように細かったらこっちの苦労もなかったのに。ポスターで細く見えるのは、フィルムを縦方向に引き延ばしていたから(中島氏)
・PUFFYにはアメリカでのアニメコンベンションで会ったときに直接頼んだ(まだ音楽会社も決まっていない頃)。PUFFYはデビュー以来のファン。アルバムも全部持ってる。自分はこのアーティストがよい、というのが明確にあるので決まりやすいかもしれない。ハガレンのポルノも自分で選んだ(水島氏)
・エンディングは後期で変わる。最後まで候補に残った三曲のうち一つ(水島氏)
・第一話の全員同じ顔の捕り手のモデルは、佐藤竜雄氏。ちゃんと本人に了承も取った(吉松氏)
・モーニング娘。の辻さんの前髪でデザインしたキャラがいる(「辻さんで良かったですね」と中島氏)。ミキティーをモデルに使ったキャラもいたが、劇中で他のキャラとねんごろになると聞き、差し替えた(吉松氏)
・時代考証をしっかりやると會川路線、時代劇に徹するとサムシング吉松路線になると思うが、監督はどちらに行きたいのか(質問コーナーで)→真ん中を行きたい。そのために二人いるし、近藤さんに相談することもできる(水島氏)
・時代考証は、男組の流全次郎の手錠のようなもの。その時々によって鎖の長さが変わって良い(近藤氏)
・「獣兵衛忍風帖」をやったとき、僕の肩書きはどうしようと相談したら、吉松君に「サムライマン」が良いと言われてそうなった(近藤氏)
・「闇鍵師」はある意味銀次郎のスピンオフ。銀次郎のキャラをピックアップして、魔物退治をさせた(中島氏)


 以上、かなりうろ覚えではありますが、記憶に残ったものを書き留めてみました。
 会場はほぼ満員。お客さんは、業界の方とアニメスタイルのファンの方がほとんどという印象でした。少なくとも、私みたいに近藤先生・中島先生・(欠席でしたが)會川昇先生を目当てに来た人間はあんまりいなかったのではないかな、と思います。
 平日の晩、しかも外は大雨と、会場にたどり着くまでが一苦労でしたが(そうそう、十五分ほど遅刻したのでその間の内容は書いていません)、スタッフの方が、苦労しつつも楽しんで作られている様子が伝わってきてなかなか面白いイベントでした。

 …にしても會川先生と近藤先生(そして中島先生)に挟まれる監督が羨ましすぎる。

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コメント

今頃思い出したので追加。

・劇中で、月齢は当時のものを反映して描いている。さすがに見える時間・場所までは反映していないが(水島氏)


つまりは月齢を見れば物語中の日にちが判明するということか! …つらいorz

投稿: 三田主水 | 2007.04.11 01:13

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