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2007.05.16

「御庭番 明楽伊織」 帰ってきた明楽!

 15日は待ちに待った「コミックチャージ」の発売日。いや、正確に言えば「御庭番 明楽伊織」の連載開始の日!
 何をこんなにエキサイトしているか、わからない方はわからないかと思いますが、森田信吾ファン、時代アクションファンにとっては不朽の名作(でも知名度は悲しいほど低い…)、ヒラコーも大好きの「明楽と孫蔵」の明楽伊織が帰ってきた(らしい)のですから!

 物語の幕開けは1846(弘化3)年、石川島の人足寄場。そこで開幕早々グッドシェイプを見せつける無宿人・武州高麗川の三郎――何やらいわくありげな彼を慕うらしい辰巳芸者や、彼に怨みを持つ四人の無宿者がこの第一話には登場します。そして寄場に火をつけるという暴挙に出てまで襲ってきた無宿者たちに、三郎は…というところで以下次号。

 …うーむ、「え、これで終わり?」というくらいあっけない第一話で、期待しまくっていた分スカされた感は正直あります(そもそも、アオリ文で言われないと三郎が伊織ってわからないのは大問題かと)。
 もちろん、無宿者たちの面構えが実に森田風ザコ顔だったり、「あんた端ッから真人間さ! ……俺らとちがって……!!」という三郎の台詞に、…を多用した森田節がうかがえたりと、森田ファンとしては楽しめる部分はあるのですが、「影風魔ハヤセ」の第一話の狂ったようなテンションに比べると、ちょっとおとなしすぎるかな…という印象です。
 まあ、今回おとなしかった分、次回は大惨事になると思います。もちろん無宿者たちの方が(大体、人を襲うときに「もし こときれたら……」とか考えている時点で、森田漫画の敵役としては下の下であります。この頃の江戸はまだ平和だったんだナァ…と変な感心の仕方をしてしまいました)。


 …と、あんまり元気良くないことを考えていても仕方ないので、本作と「明楽と孫蔵」の関係を勝手に考察してみましょうか。
 本作の設定年代は、上記の通り1846年。黒船が来航する七年も前のお話であります。一方、「明楽と孫蔵」の方はと言えば、終盤で新選組の関する描写があったり、グラバーが登場したことを考えると、まずは1860年代前半くらいの物語と考えて良いのではないでしょうか。
 とすると、本作との年代差は十数年ほど。仮に全くのパラレルワールドということでなければ、本作はビフォアストーリーということになるのでありましょう。

 まァ、あんまり細かい事を考えていると「いいじゃねえかよ 細かい事はよ!(略)テキトーを身につけろよ テキトー!!」と言われてしまいそうなので、考えるのはほどほどにして素直に楽しみます。とりあえず、


 ちなみに…なんとこの第一話、「コミックチャージ」の公式サイトで丸々読めてしまうのですね。ちょっと驚きました。


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 「明楽と孫蔵」(再録)

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